新宿駅最後の小さなお店ベルク
我がいこいの場所の一つ「ビア&カフェ・ベルク」は、日本一の昇降客数を誇る新宿駅東口の一隅で長く続く、コーヒーとビールと気の利いたおつまみや軽食を出す店です。仕事帰りに1杯の生ビールを注文し、カウンターで立ち飲みすれば、とがった心が丸くなる気がします。
この本は、ベルクが今の営業スタイルに至るまでの道程と現在抱えている問題や展望などを店主が書きつづったもので、質の追究と生産者との出会い、家主(ルミネ)との確執など、ついつい引き込まれ、一気に読めてしまいます。
発刊後からずいぶん混むようになったのが複雑な心境ですが、それでもあの雰囲気を保つ努力には頭が下がる思いです。
新宿においでの際はぜひお立ち寄り下さい。丸ノ内線に向かう途中のめだたない一角にそば屋なんかと肩を寄せ合ってありますから。(by こゆき)