文章力の基本
著者がいう良い文章とは、「言いたいことが明確な文章」「頭を使わなくても、読むそばからスラスラ分かる文章」「簡潔な文章」だそうです。余計な修飾語をたくさんつけ、遠まわしな表現をし、頭が良いように装った文章を書いてはいませんか? 難しくて、頭が良いように見える文章は、決して良い文章ではありません。
文章を書くときに注意すべきことは、「てにをは」(助詞)の使い方です。しかし、「てにをは」の使い方に関して、正確なルールがある訳ではありません。皆さんも無意識に使っているはずです。文法学者たちが、助詞の使い方を体系づけようとさまざまな研究を重ねてきましたが、その成果はでておらず、今も研究は続けられているようです。そのため、助詞に関しては、正しい使い方を覚えるというよりは「正しい感覚を身につけて、良い文章を書こう」という努力が大切なのです。
本書をきっかけに、自分の文章を見直してみるのはいかがでしょう。(by たつのすけ)