世界の日本人ジョーク集
日本人が持つ、ステレオタイプの日本人像は、極東の小さな島国に住む勤勉なエコノミックアニマルで、武士道の心をもった、義理人情に厚い国民……などと言ったところでしょうか。でも外国人からから見ると、意外にそうでは無さそう。
本書にある一つひとつの“ジョーク”からは、各国の文化や歴史に裏付けられたお国柄と、外国人から見た日本人像が垣間見えます。ほとんどの“ジョーク”では、日本人が皮肉られているにもかかわらず、「そうそう、あるよね」「自分もそうかも……」と腑に落ちてしまうことだらけ。内容にどことなくユーモアが漂っているので、斜に構えることなく、素直に「違い」を楽しめます。
読んでいて思ったことは、まずユーモアが大切だなぁということ。大笑いするものではなく、思わずクスッとほほえんでしまうような類の、ちょっと教養が見え隠れするようなものがユーモアなんですね。ユーモアは決して冗談や嘲りではなくて品のあるもの。
人付き合いを充実させるためには、ユーモア感覚がベースになると青木匡光先生もけあサポの連載で書いていらっしゃいます。ユーモアに大切なのは、余裕をもつこと、簡潔かつスマートに語ることだそうです。相手と上手にコミュニケーションをとるためには重要ですね。
とはいえ、いざやってみようと思っても、やはり難しいですね。まずは日頃の心がけからがんばります。(byまっと)