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たしかに見た目が人に与える最初の印象はとても大きいものであり、第一印象は大切。それでも、見た目ですべてが決まるわけではないと……。
もちろん著者も、見た目でその人のすべてが決まるとは述べていません。むしろ「そんなことはあるか、ふざけるにもほどがある!」というのが基本的な考え方です。
その一方で、「女は見た目じゃなくて人格や見た目など中身が大切と胸をはって答えることはできない」とも述べています。物心がつく頃から、きれいになりたいと思わなかった時はないから…。
多くの女性はいつまでも美しくありたいと願っているのではないでしょうか。高齢になってもちょっと化粧をするだけで、生きる活力になるということもあるようです。
では、なぜ美しくあり続けたいという思いがあるのか? 本書では、そのために化粧のほか、ダイエット、時には美容整形などにもお金と労力をかける心理を探ります。さらに、女性は若く美しくなければ幸福も肯定的評価も得られないという、イデオロギッシュ的な押し付けがが存在する社会のあり方についても疑問を投げかけます。
「見た目が10割」というのは極論ですが、女性に限らず男性であっても、見た目を褒められれば嬉しいもの。内面を磨くことこそが大切と分かりつつ、外見を気にしてしまうのは、人としてむしろ当たり前のことかもしれません。(byこりん)