葉っぱのフレディ
「わたしたちは生きとし生けるものは、一体どこから来て、どこへ行くのか」
「生きることや死ぬことの意味は何なのか」
一枚の葉っぱであるフレディの一生(?)を描いたこの本は、人生の大きなテーマを投げかけてきます。
でも、この絵本の受け止め方は、読み手にとってさまざまでしょう。
人生だったり、死の受容であったり、輪廻転生だったり、「いのち」の大切さであったり、一人ひとりが違う個性を持つことの理解であったり、自然の神秘であったり、いろいろあると思います。子どもなら子どもなりに、高齢者なら高齢者なりに自分の人生を考えるきっかけが詰まっています。
加えて、世代を問わず読まれている理由の一つには、内容はもちろんですが、本の色合いの美しさもあるでしょう。季節の流れとともに、その装いを変えていく樹木や葉の様子を美しい写真と水彩画で表現しています。
今の季節(1〜2月)の落葉樹は、そのほとんどが幹と枝だけになっています。でも野外に出て、よくよく見てみると、もう小さな新芽を出し、生命の息吹を感じさせてくれる木もあります。
待ち遠しい春ももうすぐですね。(byまっと)