お風呂の愉しみ
それらをボウルに入れ泡だて器で混ぜ合わせ……。
と聞けば、お料理のレシピみたいですが、これ実は石けんの材料なのです。
これに「苛性ソーダ」という劇薬が加わる点がお料理とは違うのですが、石けんはほとんどキッチンにある材料と道具で作ります。
基本となるオリーブオイルの石けん種を作り、最後に米ぬかを入れればお肌しっとり米ぬかせっけんに、オートミールを入れればツブツブ感が楽しいスクラブ石けん、柚子の皮を入れて季節の香りを愉しむのもステキですね。
この元種を型に入れ、ゆっくりけん化(固まること)させます。
けん化にかかる時間は、なんと6週間!
しかし、時間をかけて固まらせることで、「グリセリン」という肌にマイルドな成分がたっぷり含まれた石けんが出来上がるのです。
大きなメーカーの石けんは添加物などを使い、4時間でけん化させるそうですから、この石けんがいかに肌によいかおわかりでしょう。
しかもそれが安価で作れるのですから驚きです。
そうして自分で時間をかけて作った極上の石けんを使うバスタイムは、まさしく「お風呂の愉しみ」です。
本書には、そんな「おいしい石けん」「シャンプー&リンス」のレシピや、バスタイムをステキに演出する魔法がたくさん紹介されています。
時にはお菓子をつくる感覚で石けんを作り、極上の石けんで1日の汗を流す−−そんな風にお風呂を愉しんでみてはいかがでしょうか。(byてらこ)