ナイチンゲールに学ぶ 家族ケアのこころえ
看護の分野で数々の功績を残し、いまだに人々の心に残るナイチンゲール。
ナイチンゲールの著書『看護覚え書』は、1世紀以上にもわたって看護教育の場で広く読み継がれ、親しまれ続けています。看護学のバイブルともいえる一冊ですが、それだけでなく、現代の家庭看護・介護のヒントとなるエッセンスがたくさんつまっています。
本書は、これらのエッセンスを抽出し、日野原重明先生の監修のもとで編集されました。
患者あるいは介護される人が生活する上では必要となるのは、きれいな空気、太陽の光、音、食事や会話など。これらが十分に満たされてこそ、より快適な生活を送ることができます。ナイチンゲールは、この重要性をわかりやすく、そしてやさしく教えてくれます。日常の中で忘れてしまいがちな視点が学べることでしょう。
ページを開けば、ナイチンゲールの言葉とともに、葉祥明さんのやさしい絵が心を癒してくれるのも、本書の魅力の一つです。
一家に一冊、薬箱の隣にそっと置いてみてはいかがでしょうか。(byこりん)