60歳からの防犯手帳
残念ながら、昨今の日本の治安は悪化しています。皆さんも感じていることと思いますが、最近の新聞を見ても、オレオレ詐欺にネズミ講、地域欄を見れば、放火や強盗まがいの引ったくりなど…。大小さまざまですが、物騒な事件が連日報じられています。それらの事件から私たちが注意しなければいけないのは、多くの高齢者が被害に遭っているということです。
紹介する本書では、高齢者が遭遇しやすい犯罪(空き巣、引ったくり、悪徳商法、詐欺など)についての基本的な知識をわかりやすく紹介しています。具体的な犯罪手口を見せながら、それぞれの防犯対策を提案しているので、実用的に使える一冊です。
なかには「工事が必要だし、お金もかかるし、ちょっとこれは今すぐには出来ないぞ」という対策法もありますが、紹介されている多くは即日できる防犯対策法です。まずは、第3章を活用して、本書片手に自宅の安全度をチェックすることからおすすめします。
高齢者が狙われやすいのは、比較的資産をもっているというイメージがあるから、もしくは体力的なハンデをもっているイメージがあるから、といったことも挙げられますが、実は犯罪に対して比較的無防備であることも大きな要因だそうです。
例えば、オレオレ詐欺の場合など、ある程度の知識・情報を持っていれば、犯罪は避けられます。空き巣もちょっとした防犯グッズ(=侵入を手間取らせるための用具)の活用で防げる場合も多いようです。
犯罪に関する情報を仕入れて家屋の防備を固めておくこと、そして近所付き合いなどをしておくことで情報面の孤立を防ぐことが、ひいては自分の身を守ることにつながります。
やはり基本は、「自分の身は自分で守ること」ですね。(byまっと)