ひみつの植物
何かとバタバタする日が続いていたりして、なかなか季節感を感じられないときもあります。ふと眺めたテレビの映像に「○○の花が満開です」なんて教えられて、「えっ、もうそんな時期なんだ」と後ろめたさのような、疎外感のようなものを感じるようなことも……。
季節感は強制的に感じる類のものではないのですが、生活空間に、小さくても草花があったりすると、何とはなしにひと息つけたり、気持ちがちょっとだけ豊かになったような気がします。
そんな気分の時に楽しめるのがこの本です。一風変わった植物図鑑なのですが、中には、ピンクのタンポポ、赤いひまわり、オレンジのカリフラワー、ガラス細工のようなサボテン、脱皮するサボテン、変わり咲きの朝顔、理科の教科書に載っていた食虫植物……。
紹介されている植物は、いずれも「綺麗」なのですが、それだけではなく、「珍しい」「面白い」「なんだこりゃ」「グロテスク」「ニセモノっぽい」などなど、楽しませてくれる植物がいっぱいです。なかにはお馴染みの植物もいくつかありますが、何でこんな色かたちになったんだろうと、写真をまじまじと眺めていると、なんだか不思議な気持ちになってきます。
この本のカラフルな写真を眺めて、添えられたマニアックな解説を読むだけでも充分楽しめるのですが、実際に手にとってみたくなってしまった読者のために、お取り寄せ情報がついています。さらには、栽培の難易度や育て方のポイントまで。至れり尽くせりです。
ちょっと部屋の雰囲気を変えたいと思っている方、ぜひ育ててみては?(byまっと)