ギニアとアフリカの違い
サンコンはいろんなところで講演する機会が多いんだけど、この前は、江戸川区にある関東第一高校の父母の会で講演をさせてもらったよ。
サンコンは隣の区に住んでるから、関東第一高校までタクシーでたったの15分。
なんだか、すごく身近に感じちゃったな。
講演のテーマは「ギニアとアフリカの違い」。
特に教育の違いについて、みんな熱心に聞いてくれてうれしかったな。
ギニアの学校は、小学校6年、中学校3年、高校3年、大学が4年で、日本と同じなんだ。義務教育は小学校だけだけどね。
ギニアの母国語は「スースー語」っていうんだけど、家ではスースー語だから、5~6歳くらいまではスースー語しか話せない。
でも、小学校でフランス語を習うから、みんなフランス語が話せるようになる。
サンコンはたくさん勉強したから、英語、スペイン語、イタリア語、日本語、最近では韓国語も話せるようになった。よく、頭の中でゴチャゴチャになりませんかって聞かれるんだけど、サンコンは、まずスースー語で考えて、フランス語に直して、各国の言葉に翻訳してしゃべってるんだ。サンコンにとってはこれが自然なことになっちゃったよ。昔はフランス語の夢を見ることが多かったけど、今は日本に来て35年も経つから日本語の夢も見るようになったよ。
学校の話からそれちゃったけど、ギニアの子どもたちは、まず朝起きたら水汲みに行くの。
1番近い井戸まで10キロもあるから大変だけどね。
それから朝食をとって、学校に行く。12時まで授業で、昼食を食べに一度家に帰って、また14時に学校へ行くんだ。授業は17時まである。
1日2回も学校に行くのは大変じゃないかって?
いや、学校に行けることはとても幸せなことだと思ってる。
僕の母は字の読み書きができない。だから通信簿も読めないんだ。
日本のお母さんたちみないに「勉強しなさい!」なんて言われたことは1度もない。
でも、僕たちは学校に行ける幸せを知ってるから、自分のためにがんばって勉強する。
兄弟がいいライバルなんだ。
コメント
学校に行くのが幸せなんて素敵ですね♪
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