なんでも「3年」
2008年08月26日 09:00
ぼくが、初めて日本に来たとき、まるっきり、わからない世界に飛び込んだ気がしたんだ。一回も日本語を聞いたことがなかったからね。
あのころは「言葉」が「鳥の鳴き声」にしか聞こえなかった。きっと、生まれたての赤ちゃんが初めて言葉を聞いた時って、こんな感じだったのかなぁって思ったよ。
だから、日本語を話せるようになるなんて、絶対無理だと思った。マスターするなんて夢にも思わなかった。
でも、いっしょうけんめい勉強したんです。
1年くらいじゃダメだった。
3年くらいかかって、やっとカタコト。ようやく自信をもてたかな。でも、800万人のギニア人のなかで、一番最初に日本語をしゃべれるようになった。
それでも10~20年やっても、その言葉で生まれ育った人からしてみれば「なんかヘン」と突っ込まれてしまうもの。
毎日1つでも2つでも新しいことを覚える。毎日の積み重ねが大切。いきなりできるようにはならないもんね。
やっぱり、日本人の友達としゃべれるようになって嬉しかった。
苦労したほど印象に残る。簡単なことだと残らない。難しいほどインパクトが大きい。これは大切なこと。
でもね、笑っていいともに出ていたとき、タモリさんに言われたんだ。
「サンコン、女の人に日本語教えてもらったろう?」って。
ボクの場合、最初に習った先生が女の人だったからね。その影響があったみたいね。
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