子どもたちの仕事
2008年04月22日 09:00
ギニアの子どもたちは、家の仕事を通して、生きるために必要なことを学ぶんだ。
ボクがギニアに住んでいた頃は水道がなかったから、子どもたちにはみんなで分担して井戸に汲みに行く仕事があった。
ボクの割り当ては、ドラム缶を一本分を水でいっぱいにすること。頭の上にバケツを載せて、水場まで10数回往復して運ぶんだ。
水汲みが終わると、家畜をつれて草を食べさせに行く。これは男のきょうだいの仕事。動物ごとに一人ひとり担当が割り当てられていて、牛の担当は兄さんとか、ニワトリは弟とか役割が決まってる。ボクの担当はヒツジだったんだ。
草の生えているところは、普段の遊びの時に下調べしておくんだ。特に、海辺や川沿いは草が生えていることが多い。このあたりは草がいっぱいだからヒツジをお腹いっぱいにさせられるなとか、川が近いからヒツジに水を飲ませられるな、とか色んなことを普段から考えているんだ。
あと、動物のお世話で注意しなければいけないこと。 ギニアは野生のオオカミがいるんだ。夜になると山から人間の住む町まで降りて来て、ヤギやヒツジなどの家畜をねらう。 だから、ねらわれないように竹で高床式のヒツジ小屋を造る。小屋に入れた後は階段を取り外せるから、オオカミが中に入れないような作りになっているんだ。
それから、家畜の糞は肥料にするから、畑仕事をしているお母さん達のところへ集めて持っていく。ギニアでは、畑仕事はほとんど女性の仕事なんだ。 でも、ピーナツやトウモロコシはいっぱい雑草が生えるから、そういうときは、男の兄弟達もみんなで手伝って、人海戦術で片付けちゃう。
収穫の時もみんなで手伝う。
そういう日は、サッカーできないのが残念だったなー。
コメント
サンコンさん、ギニアの子どもたちの生活風景を教えてくれてありがとうございます。
小さい頃からみんなで手伝っているんですね。
手伝いというか、もうそれは仕事ですよね。
日本とはまったく違いますね。
サンコンサンはギニアでもけっこう都会のほうで生まれたのかと思っていましたが、どうなんでしょうか?
「人海戦術」という言葉が出てくるなんてすごいなーと思いました。
これからもギニアのこと、教えてくださいね。
江東区の中学校に息子が通っている関係でサンコンさんの講演拝聴しました。あのサンコンさんが近くに住み、こんな身近にお話を聞けるなんて大変感激しました。私は中学の隣の特養江東ホームで働いています。サンコンさんに来てお話していただきたいのですが・・・。
少しでも遊びにきていただければお年よりは喜び歌でも聴いてしまったら腰を抜かしそうです。
オフィシャルサイトでは取り扱っていないということでこちらにメールしましたが、ぜひお返事をいただきたくよろしくお願いいたします。
水汲み、畑仕事、動物の世話と、お家の仕事を通して生きる知恵を身に付けていけるなんて、ギニアの子供達は幸せですね。『大地の教え』という、サンコンさんの著書名の通り、本当の情操教育というのは、そういう大自然の中にこそあるんでしょうね。都会の子供達にも、味わわせてあげたいですね。
撫養知恵子様へ
はじめまして。けあサポ編集部のまっとです。
サンコンさんのブログをご覧頂きありがとうございます。
さて、サンコンさんへの講演依頼については、このブログ上ではご回答できませんので、電子メールで講演ご希望の旨やご連絡先をお知らせください。サンコンさんの所属事務所へお取り次ぎさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
【けあサポ家庭介護サポーターズ編集部】
kaigofukushi@caresapo.jp
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