サンコン流“コミュニケーション術”その3
日本には日本のコミュニケーションがあるんだなって思ってます。
日本の文化で、あんまりおしゃべりは良くない、みたいなところがあるよね。みんながみんなじゃないけど、他の国の人と比べてはシャイな人が多いと思う。
だから、初めてお話ししたりするときは、自分ばっかりしゃべらないで、少しだけしゃべって、相手もしゃべる間を持ってもらうようにしてるんだ。
あんまりしゃべりすぎず、難しい話もしないようにしてる。生活の中のこととか、動物のこととか、分かりやすいことを話題にするんだ。
でも、年が離れていたりすると、なかなか上手に話をするのは難しいかも知れない。遠慮深い日本人はコミュニケーションをとろうとし過ぎて、逆にストレスになっちゃう。いやいやのコミュニケーションは辛いよね。
ただでさえ、文明社会はストレスが多いよね。「文明」について行くだけでもホント難しいし、大変。情報がありすぎて、追っかけ切れないよ。でも、ホントは必要のないものも多いんだよね。
ボクの場合は、なるべくストレスを感じないように心掛けてる。来週、嫌な予定が入ってるなぁ、なんて考えてると、考えているだけで病気になっちゃう。ホント具合が悪くなっちゃう。体は正直だよ。食欲もなくなっちゃうしね。
でもね、できるだけ、そのことやものを好きになるんだ。楽しくなるように工夫するんだ。
苦手だなぁって感じちゃった相手でも、できるだけ好きになろう、可愛いところを見つけよう、って見直してみるとやっぱり全然違うんだよ。やってみてね。
第一印象で、頑固そうで怖いなぁなんて思っておじいちゃんでも、思い切って 「若いときの話、聞かせてもらえませんか?」
「どんな歌が好きですか」
なんて聞いたりすると、とたんに面白い話を聴かせてくれることもあるんだ。じっとだまっているのはダメだよね。
日本って、九州男児とかじゃないけど、背中を見てどうとか、「沈黙は金」とか「あうんの呼吸」とか、黙っていてもコミュニケーションできる、っていう文化がある。
ギニアでは、家の中で子ども達がワイワイ騒いで、おばあちゃんが「うるさいうるさい、あっちいけ」なんていいながらコミュニケーションをとっている。
だいぶ違うよね。
今、核家族化が進んで、家の中に人が少なくなって、おじいちゃんおばあちゃんは老人ホームに入ったりして、家族がだんだんバラバラになってる。
昔は、家族の中で「あうんの呼吸」が当たり前のことだったかも知れないけれど、一緒にいる時間が少なくなっちゃった今では、「あうんの呼吸」はもう難しくなっているんじゃないかな。
何でもいろいろ話し合うことが大切だと思うよ。
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