資格を取ったときの話
2007年05月08日 09:00
ホームヘルパーの資格を取ったのは2001年。最初のころは、講義を受けに教室へ入ると、みんな「サンコンがなんでいるの?」ってビックリしてた。その学校では、ホームヘルパー資格を取る外国人が初めてだったみたい。
マネージャーと一緒に受講したのだけれど、ホームヘルパーの講義・実習のスケジュールと、自分の仕事のスケジュールを合わせるのが難しかったな。研修修了まで1年近くかかった。
あと、日本語があまり読めなかったから、講義では先生の話を全部聞き漏らさないようにしたんだ。テキストで読めないところはマネージャーに聞いた。筆記テストのときは、日本語で解答を書くのに普通の人の倍くらい時間がかかっちゃって大変だった。
もちろん、車いすの扱い方とかベッドメーキングの実習もやったよ。寝たきりのおとしよりを起きあがらせないまま、パジャマを着替えさせるようなこともできるようになった。みんなそうだろうけど、ものすごく腰が痛くなって、介護の仕事って大変なことだと思った。
お風呂のことをくわしく知ったのも研修のとき。お風呂に入ると血行がよくなって、おとしよりの体にいいことを知った。ボクがよく遊びに行く老人ホームでもおとしよりが喜ぶのは、お風呂タイムとご飯タイムとカラオケタイム。お風呂はとてもいい日本の文化だと思った。
ギニアでは湯船に浸かる習慣がないのだけれど、ギニアに帰ったとき、母のためにお風呂を作ってあげたんだ。最初はお風呂の入り方から家族に教えてあげた。最初はやっぱり抵抗があったみたいだけど、すっかり気に入ってくれた。いまではギニアでも、お風呂のある家が増えたんだ。都会では電気で、地方では炭や枯れ木でお風呂を沸かしているんだ。五右衛門風呂みたいにね。
コメント
こんにちは。サンコンさん。
お風呂とご飯とカラオケには笑ってしまいました。本当にそのとおりですね。
私の住んでいる所はすごい田舎ですが、ほとんどの家庭がお風呂を沸かさず、お湯を入れて入っています。(電気や灯油や太陽熱で沸かして)
でも、我が家はボイラーもあるけど、大体は蒔きを炊いてお湯を沸かしています。おじいちゃんの仕事だけど。冬は特に温かくていいですよね!
ギニアでお風呂を普及させてるサンコンさんってすごい!
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