ホームヘルパー2級資格をとった理由
2007年05月01日 09:00
ギニア共和国の外交官の仕事をしていたころ、ずうっとボクは親不孝だなぁって思っていました。なぜかというと、国のためとはいえ、日本とワシントンに行っていた10年間、1回もギニアに帰らなかったから。だから、会うことができなかった母親に何かできないかなっていつも考えていたんだ。
今でも、拠点が日本で、住まいも事務所もあるからギニアには年に1~2回しか帰れない。だから、母親にはいつもいろいろな品物を送った。腰が痛いって言っていたから、日本の薬や湿布とかも送ったけれど、おとしよりの皮膚には刺激が強すぎて、肌に合わなかったりしたこともあった。
そんなとき、友だちが運営している老人ホームに遊びに行った。母親と同じ世代のおじいちゃん、おばあちゃんがボクの話を聞いてくれて、楽しそうな笑顔を見せてくれた。その帰りに、友だちから「サンコン、ホームヘルパーの資格を取ってみたら?」って言われた。彼はホームヘルパーの講師もやっていたんだ。
母に長生きしてもらうために何ができるかなって考えていたけど、もしかしたら介護を知ることは、品物を送ることよりもいい親孝行になるかも知れないって思ったんだ。
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