男性介護者の全国組織発足
3月8日、男性介護者の全国組織となる「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」が京都市で発足した。「荒川区男性介護者の会」に何度も足を運んでくれた立命館大学産業社会学部の津止正敏教授の発案で以前から進められていたものだ。介護者の支援や交流だけでなく、行政への政策提言も目的としている。初代代表には「荒川区男性介護者の会」で会長を務める荒川不二夫氏が就任した。
荒川氏に関して許される限りで紹介するとお歳は80を超えている。介護保険制度などまだ出来ていない20年以上前に病で倒れた配偶者が介護状態となり8年近く手探りで介護を続けた末先立たれた。その後発起人として「荒川区男性介護者の会」の立ち上げに関わり以来15年間会長を務めている。奥様を介護していた頃の記録を克明に残されており会に参加する男性介護者への助言を怠らない。3年前にはご長男に先立たれ、昨年11月からは脳疾患で倒れた47歳のご次男の介護をしている。老老介護がいかに大変なものであるかという話がよくあるが、荒川氏のご苦労は比べるべくもないものであるはずだ。それでもしょげているような姿を拝見した事はまず無い。いつも話せば笑顔の多い明るく精力的な方である。「苦労しています」風な態度は微塵も無い。健康面で決して万全と言うわけではないが町会や業界団体など様々な会合に顔を出し役員を務めている団体も複数ある。正直こんな人物が会長を務めていたからこそ全国的にも例の少ない「男性介護者の会」を長く運営できてきたのだと思う。荒川氏の人格・経験そして人脈が今回発足した全国組織に参加する多くの介護者あるいは介護者団体にとって宝になるものだと信じている。
今回荒川氏が京都市での「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」発足会に参加するに当たりお忙しい中ご同行いただいた荒川区訪問看護士の松村様とご支援・お協力を賜りましたキリン福祉財団様に深く感謝申し上げます。
コメント
私は京都のネット立ち上げにご一緒させていただいた「シルバーバックの会」(長野)の宗利といいます。荒川さんには、このたび代表を引き受けていただくことになり大変感謝しています。あまり負担にならないといいのだけどもと心配しつつも、やっぱり荒川さんしかいないよなあとも思います。一緒に会に参加した者として、できるだけのことはさせていただきます。また、荒川さんにお会いできることを楽しみに。また、オヤジの会のみなさん。ぜひ、長野のシルバーバックのオヤジたちとも仲良くしてください。よろしくお願いします。
宗利 様
コメントありがとうございます。
「シルバーバックの会」とはジョイントさせていただくお話が何度かあったと思います。
要介護者をおいて出掛けられない為実現していませんが、今回全国組織も出来た事ですしなんらかの方法をとって交流をもてるようにしたいですね。
荒川区男性介護者の会(オヤジの会)は4月17日(金)に今年度の総会を行ないます。
埼玉東部で63歳の妻を介護している者です。
この地区には会がありませんでしょうか。
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