洋式便器
周囲への飛沫拡散や便器淵裏側にとれにくい汚れが残るなどの理由で最近は男性の小便時にも座位で利用する傾向が高まっているという。
実は利用する男性の為にも座位での利用が好ましい。
通常男性が便所で小用を足す時にはスラックスのいわゆる“社会の窓”から陰茎を出して用が済んだ後に陰茎を振って残尿を払う。
この習慣に問題がある。
このように用を足してしまうと放尿時に尿道の特定箇所がスラックスや下着に圧迫される。若いうちは肌同様、粘膜にも張りがあるので問題ないが、一定年齢(30代以降?)を超えると排尿のたびに圧迫される尿道の手前が緩んで膨らみ“尿溜り”のようになってしまう。用が済んだ後、どんなに陰茎を振ってもこの部分を表に出して振らなければ尿道内に残った尿は掃えない。これが充分に残尿を掃ったつもりでも陰茎をしまった後に下着やスラックスを汚してしまう原因となる。
男性小用の便器よりも目標が下になる洋式便器ではより強い圧迫が加わりやすい。下帯(ふんどし)が主流の時代には起こらなかった問題だがパンツ・ブリーフ・トランクスの時代となって顕在化してきた。
現在、要介護状態にある男性高齢者にはこの傾向が強く、介護者を悩ましているケースがある。尿瓶などで採尿した後きちんと処理したつもりでも残尿によって衣類が汚れてしまうからだ。
TOTO、INAXなどのメーカーは出荷する洋式便器の便座を固定し、男性・女性、用の大・小に関わらず必ず座位での使用を促してはどうだろうか?
◆お知らせ◆
家庭介護者の方を対象としたシンポジウムを行います。
荒川男性介護者の会・代表の荒川氏も事例提供します。
ぜひ、足をお運びください。
「家族介護を考えるつどい」
日時:2009年1月31日(土)10:00~15:30
※15:45~17:00まで懇親会を開催
会場:東京ボランティア・市民活動センター
東京都新宿区神楽河岸1-1 飯田橋セントラルプラザ10F
対 象:家族介護者の会に参加しているまたは参加したい方、家族介護者を支援する機関・団体の方、その他関心のある方
参加費:無料(懇親会参加は会費300円を当日いただきます)
参加方法やプログラム等、くわしい内容は下記サイトをご覧ください。
http://www.tvac.or.jp/news/14548.html
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