チームをつくる 2
兄弟姉妹の次にチームを組むのは誰か?
世間では「遠くの親戚より近くの他人」と言われるが、ウチの場合は「近くの親戚」だ。
我が家の隣には伯父夫婦が住んでいる。伯母も要介護認定を受けていて、毎週水曜日には私の母と同じクリニックに通い、リハビリテーションと診察を受けている。同居している従兄弟は普通の勤め人で平日の日中は家にいないので、伯母がクリニックへ出かける際は、私が母と一緒に車で送迎している。この件に関しては従兄弟から大変感謝されており、事あるごとに私に気を遣ってくれる。そんなわけで、従兄弟とはお互いにそれぞれのチームの一員という関係が出来ている。結構恵まれた状況だ。
「近くの他人」ももちろん必要だ。役員までは引き受けられないが、地元町会の活動にはできるだけ協力しているので、町会の方も我が家の状況を認識し心配してくれている。
また、7月6日の「オヤノコト.エキスポ2008」で太田差惠子さんがセミナーの中で強調されていたように、ケアマネジャーやホームヘルパーを味方にしておく事も重要だ。なんといってもその道のプロであり、情報量もノウハウも全く違う。もちろん、以前書いたようにきちんとした事業者を選択している事が前提ではあるが……。
父の介護をしていた頃に来てくれていた訪問看護師さんは、父が亡くなった日には、早朝であったにもかかわらず駆けつけて、遺体をきれいにしてくれた。父の存命中も訪問看護ステーションからの仕事帰りによく声かけをしてくれていて、その際当時要介護1だった母が父の排便に手を焼いていると代わって処理してくれた事も幾度かある。ケアマネジャーとも頻繁に連絡をとってくれていた。その頃は私も帰りが遅かったので随分助かったものだ。
それから同じような介護の経験をしている、あるいは介護をしてきた方々もチームの一員である。「男性介護者」という共通点をもって集団を組んでいることにより、地元の行政や社会福祉協議会との連絡が密になり、必要な情報がきちんと入手できる。
今回、太田さんのセミナーを聴いて、私のチームに誰がいてどんな時頼れるのか、また私が誰のチームに入っていてどんな風に頼られているのかを再確認する事が出来た。
今の私が最も頼りにしているチームメイトは、やはり同居している知的障害のある弟だ。
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