仕事と介護の両立(ワーク・ライフバランス)2
昨年、中央法規で出した『故郷の親が老いたとき』では、さまざまな遠距離介護者をとりあげています。冒頭で紹介したのは、仕事も介護も、海外旅行も、飲みに行ったりの遊びも大切にするようこさん。2人の息子も育てました。
彼女は故郷でひとり暮らしする老親に対し、「生きてくれているだけでいい」とは思えないといいます。えんえんと続く通いの介護は負担にもなっているのです。
彼女を描こうとしたとき「あれも、これもやってシンドイのは当たり前。欲張り過ぎなんじゃ…」と一瞬考えました。
けれども書いていくうちに、彼女こそ等身大の正直な女性の姿だと思えたのです。
仕事だけ…、介護だけ…、育児だけ…、って選べないのが生きるということなのではないでしょうか。
そのときどきで、もっとも大切だと思うことを選びながら生きていく。
少子高齢化対策や経営戦略ありきで「ワーク・ライフバランス」が存在するのではなく、「ワーク・ライフバランス」が結果としてそれらに効果を生む。
ただし、「ニワトリ」と「タマゴ」の話じゃありませんが、いろんなことを自由に選べる社会を実現するには、正攻法だと難しいのかもしれません。
「少子化対策になりますよー」と行政に訴えたり、「経営戦略につながることまちがいなし!」と経営陣の理解を得る策を練ったりすることが効果的なのかも。
今日でこのブログも最終回です。のぞいてくださった方、ありがとうございました。編集者不在だとなまけて、すぐ閉じてしまうかもですが、とりあえず続けてみようかなと思っています。よかったらのぞきに来てください。カルメンも待っています!
●ファイナンシャルプランナー太田差惠子のお金の力 part2
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