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ファイナンシャルプランナー太田差惠子の「お金のチカラ」

間もなく後期高齢者医療制度が始まる

 この4月から「後期高齢者医療制度」がスタートします。75歳以上の方、65歳以上75歳未満で一定の障害の状態と受けた方が対象になります。
 窓口で支払う自己負担の割合は、現行の老人保健と同様で原則1割。現役並み所得者が3割です。

 大きく変更になるのは保険料。
 特にこれまで社会保険などで被保険者の被扶養者だった方は、戸惑うかもしれません。
 いままでは「息子の被扶養者になっている」と言っていた方は保険料の負担がなかったわけですが、今後は保険料がかかることになります。加入後の2年間は緩和措置があるものの、負担を苦しく感じることになるでしょう。その数200万人といわれています。
 支払い方法は、原則年金からの天引き。

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 1人当たり保険料の全国平均額は、年額7万2000円程度(月額6000円程度)。都道府県ごとの格差が大きいようです。
 介護保険料とあわせると、月1万円程度の出費となります(所得による軽減あり)。

 少子高齢化により医療費の急増するなかで考えられた制度だということはわかるのですが、年金生活の方にとってはとても苦しいことでしょう。

 そんなことを思い考えていたとき、たまたま中国からの女性留学生と話す機会がありました。中国は「ひとりっ子政策」により、やはり高齢化が著しいとか。この政策について勉強したことはありませんが、独特な制度だなあ、という印象を持っていました。いびつな人口構成により、日本と同様の、いえ人口が多い分それ以上の問題を抱えることになるのでしょうか。


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プロフィール
太田差惠子
(おおた さえこ)
AFP(日本FP協会会員)、介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ(離れて暮らす親のケアを考える会)理事長。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点からの新しい切り口で新聞・雑誌などでコラム執筆、講演活動等を行う。2007年6月に『故郷の親が老いたとき―46の遠距離介護ストーリー』(中央法規出版)を上梓。
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