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ファイナンシャルプランナー太田差惠子の「お金のチカラ」

古き良き昭和の空気漂う自転車屋さん

 8月も終わりが近づいた炎天下の日曜のこと。
 スーパーで買い物を済ませて、たくさんの荷物をカゴに入れて走っていると…。あれっ?
 後ろのタイヤを見ると、ペチャンコです。
 買い物に出かける時に、へこんでいたので空気を補充したばかり。
 ああっ、パンクだー。ガックリ。

 近所の商店街に自転車屋さんがありますが、その商店街は、日曜は定休日にしているお店が多いのです。

 念のためと思い、自転車を引きずりながら、お店の方にまわってみました。

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 開いていました!
 暑いのに、ドアもなにもない狭い店先に、数台の自転車に囲まれるように日焼けしたおじさんが座っていました。70歳くらいかな。
 「パンクみたいなんだけど、みてくれます?」
 「いいよ!すぐに、見るよ。15分くらいでなおるよ」
 ほっとするようなあたたかな笑顔を向けてくれます。

 いまどき、自転車はホームセンターなどで安く売られています。わたしもそうですが、こういう小さなお店で購入する人は減っているのではないでしょうか。そういえば、もう1軒近所にあった自転車屋さんも数年前に閉店しました。
 近くのコンビニで時間をつぶしながら、「暑い日曜にお店を開けていても、売上はわずかだろうな」と、余計なお世話と思いつつ…、考えていました。

 15分経ち、店に戻ると、おじさんはまたまたにっこり笑顔を向けてくれました。
 「なおったよ!」
 少し空気が減っていた前のタイヤもパンパン。自宅まで軽快に走らせ、なんともいい気分。
 家に戻ると、居間に息子がいました。
 「ねえ、ねえ、あそこの自転車屋のおじさん、親切だよねー」
 自転車好きの息子も、そのおじさんのことを知っていました。
 「そう、そう。あそこのおじさんは親切だよ。古き良き昭和のお店って感じだね」
 たまには、コイツいいこと言うなあ。
 そうだ、あれは昭和の空気だ!
 息子の言葉に妙に納得したのでした。(あれっ、よく考えると、息子は平成元年生まれ。昭和の良さなんて、ナンデ知ってるんだろ(+o+))


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プロフィール
太田差惠子
(おおた さえこ)
AFP(日本FP協会会員)、介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ(離れて暮らす親のケアを考える会)理事長。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点からの新しい切り口で新聞・雑誌などでコラム執筆、講演活動等を行う。2007年6月に『故郷の親が老いたとき―46の遠距離介護ストーリー』(中央法規出版)を上梓。
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