表札の下に「ベンチ」を施した高齢者リフォーム
2007年08月16日 09:00
先日、バリアフリーリフォームの取材に出かけました。お施主さんは50代の男性。ひとり暮らしをしていた高齢の母親との同居を決め、その前に全面改装されました。
バリアフリーといえば、「手すり」を設置したり、「段差」をなくしたり、といったことが定番です。もちろん、それらは大切なポイントですが、最近はちょっとした規模の工事では、わざわざ「バリアフリー」と言わずとも、「当たり前」のように段差撤去などをすることが多くなりました。手すりまでは付けずとも、後付けできるように下地を施しているケースも多くみられます。
ある程度の年齢になれば、足腰をいためている人が少なくありません。
誰でも歳を重ねます。「高齢者予備軍」にとって、バリアフリーが「もれなく」付いてくるというのは嬉しいことです。
今回取材したお宅は、もちろん手すり取り付けや段差撤去はおこなわれていました。
母親の居室のすぐ隣に、トイレを設けたり、浴室と洗面室に暖房器具を備えたりと、お年寄りにやさしい配慮が各所に施されていました。
でも、わたしが一番感動したのは、外構の門のすぐ横、表札の下に置かれた木製ベンチ。母親が、散歩から戻ってきたときに「ヨイショ」と、ひと休みできるようにとの配慮から。テラスの手すりとお揃いの木で造作されており、見ているだけであたたかな気持ちになりました。
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