介護者の味方、その葛藤
先日、「遠距離介護」について雑誌の取材をうけました。年間、相当数の取材を受けますが、インタビューが終わりテープを止められたところで、記者の方が「実は、うちも…」と個人的なお話をされることが多々あります。
今回もそうでした。
ライターさんは30代くらいの若い女性。母親が祖母の介護をされてきたそうです。現在、介護度が5となり、施設に入られたとか。「最期まで尊厳を大切に、っていうことは、とてもよくわかります。でも、そればかりを考えると、介護者はボロボロになってしまうと思うのです」、と彼女。献身的に祖母のことを介護する母親が倒れないかと心配でたまらなかったといいます。「祖母の味方にはなれなかった。母をかばい、母の味方になることしかできなかった」と、苦しそうな表情で話されました。祖母の味方にもなってあげたい思いがあったのでしょう。
墓参り代行サービス
「墓参り代行サービス」についてテレビでレポートしているのを見かけました。近著『故郷の親が老いたとき』でもふれましたが、こういったサービスが増えています。
テレビでレポートしていたのは、墓掃除+お花+お参り+きれいになった墓の写真撮影が一式になっており、1万9800円だとか。所要時間は1時間半。
賛否両論あるところですが、実際、墓が遠方にありなかなかお参りにいけないと困っている人は少なくありません。高齢になり、行きたくても行けない、という事情もあるでしょう。
表札の下に「ベンチ」を施した高齢者リフォーム
先日、バリアフリーリフォームの取材に出かけました。お施主さんは50代の男性。ひとり暮らしをしていた高齢の母親との同居を決め、その前に全面改装されました。
バリアフリーといえば、「手すり」を設置したり、「段差」をなくしたり、といったことが定番です。もちろん、それらは大切なポイントですが、最近はちょっとした規模の工事では、わざわざ「バリアフリー」と言わずとも、「当たり前」のように段差撤去などをすることが多くなりました。手すりまでは付けずとも、後付けできるように下地を施しているケースも多くみられます。
ある程度の年齢になれば、足腰をいためている人が少なくありません。
誰でも歳を重ねます。「高齢者予備軍」にとって、バリアフリーが「もれなく」付いてくるというのは嬉しいことです。
杉並の夏祭り
わたしの暮らす東京・杉並区には有名な夏祭りがあります。
8月4日(土)~8日(水)は、「阿佐谷七夕まつり」がおこなわれました。昭和29年に、集客を目的に商店街「パールセンター」がはじめたそうです。
2年前まで、わたしの主宰するパオッコの事務局は、阿佐谷だったので、たびたび見物しました。
商店手作りの七夕飾りや、模擬店で大賑わいになります。はじめて見たときは、「なんて活気のある街!」と感動しました。
回を重ねて毎年のべ50万人以上の人出で賑わっているそうです。
ご飯を保温しますか?
先日、雑誌の仕事で「家電のかしこい使い方」を取材し、勉強になりました。
ふ~ん、なるほどー、と思ったことをいくつかご紹介しましょう。
その1
わが家では、一昨年、居間のエアコンを、自動でほこりなどの除去をして掃除をするタイプに買い替えました。店員さんには、「2週間に1度、自分で掃除機をかければいいだけじゃないですか。自動掃除機能の備わったタイプは割高ですよ」と、あまり勧められませんでした。
「2週間に1度」と分かっていても、つい1か月、2か月が経ってしまうわが家・・・。モノグサなわたしには、店員の感想とは逆に「ナンテ、優れもの!」と映ったのでした。