ケアマネの影響力
2007年07月26日 09:00
先日、大学4年生の女性と話す機会がありました。専攻は社会福祉学科だそうです。希望する就職先は介護関係。
福祉の道を志したのは、ご両親が祖父母を介護する様子を見ていてだとか。
「父の両親は遠方に暮らしていました。両親は、祖父母の元気なころから、たびたび実家に通っていました」
彼女が高校生で進路に迷っていた時期、そんな祖父母の2人暮らしが危機に。まず、祖母さんが倒れたそうです。
母親はパートを辞めて、単身、夫の実家へ行き、介護に専念する覚悟をしました。
パートを辞めることを母親に思いとどまらせたのは、祖父母の担当ケアマネジャーでした。
「『一緒に暮らさなくても、遠距離介護という方法もありますよ。仕事まで辞めて、いずれ亡くなられたとき、なにも残りませんよ』と。その言葉を聞いて、母はパートを辞めず、通いの介護を続けました。その後、祖父母は亡くなり、遠距離介護は終わりました。今も、母はパートを継続しています」
介護をするとき、人はいろんな思いに悩まされます。もっと看てあげたい。もっと幸せな最期を過ごさせてあげたい、と。
けれども、頑張りすぎると、続かなくなることも。
それにしても、彼女のご両親はもちろんのこと、そのケアマネさんも、なんて素敵な方でしょう。
要介護者ばかりか家族の生き方にも大きな影響を及ぼしました。
おかげで、またひとりたのもしい介護職が生まれます。
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