1泊8000円の休暇
このブログでも書いたことのある、フラメンコの先生をしている友人と、神戸のホテルで1泊。「ストレスいっぱい。遊ぼー」というメールをもらったその日、ちょうどユーウツなこともあって、そそくさとお誘いにのりました。
先日、盛大な結婚式をあげたあの一流ホテル! ウェブで予約すると、ビジネスホテルと変わらない価格で泊まれます。
それでも、ケチ精神が芽をだして、低層階を予約したのですが、空いていたのでしょう。通されたのは27階、みごとな景観!
27階の窓から。メリケン波止場。
ホテルで泊まるのは、わたしにとって一番のストレス発散法。ふだんは、セミナーなどで遠方の仕事がはいると、1泊ほどさばを読んで家族に伝え、こっそりひとりの時間を楽しみます。ちまたでは「現実逃避」ともいうのかもしれませんが、日常生活とはまったく異なる空間にはいると、心にゆとりが生まれます。パソコンを持参しないので、メールに追われることもありません。
とはいうものの、悲しいかな‘楽しいとき’とは、スグに終わりを迎えます。
リッチな朝食を食べながら、友人と、「あ~ぁ、もう帰らなきゃ」と、ため息。
彼女は、その日、午後からフラメンコのレッスンが4コマもあるとか。
わたしも、前の週に取材をおこなった「家電のかしこい使い方」って雑誌の記事を、まったく手をつけずに来ていました…。ほかにも、いくつか。
友人と、「帰りたくないねー」。
しかし。
毎日、ホテルに泊まったら、きっと楽しくなんかないんでしょう。
そもそも、泊まるお金もないってことに。
彼女は言いました。「もし、生徒が全員、教室をやめてしまうようなことになったなら…。今の環境は、なんとありがたい!」。
わたしも呟きました。
「書かなければならない原稿がゼロになったら、‘休暇’は要らなくなってしまうなー」と。
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