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ファイナンシャルプランナー太田差惠子の「お金のチカラ」 2007年06月

不愉快な訪問業者

 昨日、自宅で仕事をしていたところ、ピンポーンとチャイムが鳴りました。
 「ご近所に開業したレストランです。案内書をお渡ししたいので、玄関まで出てきていただけませんか」
 この手の訪問は、いっさい玄関には出ないと決めています。いつもと同じようにひとこと。
 「仕事中で手がはなせません」

 1時間後、またチャイムが鳴りました。
 「さきほどのレストランですが、ご案内を」
 あれっ、また来たの? しつこいな。仕事の電話中だったので、そのとおりに言いました。
 「いま、電話中です」



介護でもうけちゃいけないの?

 先日、出会った女性は、実家の母親がコムスンの訪問介護サービスを利用していると言っていました。「サービスはしっかり継続されるかな…」と不安を訴えます。
 さらに、彼女は母親のために、施設探しを始めたところなのですが、「どう選べばいいのか分からなくなった」といいます。選ぶ際、安心感の目安のひとつに「大手企業の経営」をと考える人は彼女ばかりではないでしょう。
 社会全体に、こういう不安の種をばらまいた経営責任は重く、「退場」は当然だと思います。



んっ!? わたしの年金も宙に

 世の中、「消えた年金」で大騒ぎ。
 当たり前です。年金は、老後の大切な生活資金。でも、報道を見ながら、「わたしは問題なし」と思っていました。
 なぜなら、14年ほど前、わざわざ社会保険事務の窓口に出掛けて、手続きをした記憶があったから。都内某区で暮らしていたのですが、同じ社宅の友人から誘われました。しっかり者の彼女いわく、「転勤族で、しかも海外赴任歴があるせいか、年金記録が怪しいよ」と。彼女もわたしも帰国組。



別居の親の認知症やうつ、心配ですか?

 5月27日(日)にわたしの主宰するNPO法人パオッコと(財)住友生命社会福祉事業団の共催で、「遠距離介護セミナー」を開催しました。テーマは、別居の親の認知症やうつ。

 もちろん同居であっても親のこころの病は心配なものですが、一緒に暮らしていないと状況が見えないぶん、よけいに不安がつのるということもあります。
 ひとり暮らしは無理…、と思っても、簡単に同居を選択できるわけではありません。

 「お悩み軽減ディスカッション」では、実際にひとり暮らしの義母の認知症で悩んできた40代の女性に体験談をお話ししてもらいました。アドバイザーは認知症介護研究・研修センターの永田久美子さん。
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プロフィール
太田差惠子
(おおた さえこ)
AFP(日本FP協会会員)、介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ(離れて暮らす親のケアを考える会)理事長。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点からの新しい切り口で新聞・雑誌などでコラム執筆、講演活動等を行う。2007年6月に『故郷の親が老いたとき―46の遠距離介護ストーリー』(中央法規出版)を上梓。
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