春の訪れを告げるヨモギ
2009年02月06日 09:00
季節を感じるヨモギ摘み
立春も過ぎ、3月3日のひな祭りも間近い。
ひな祭りと言えば「草もち」「草だんご」はつきもの。自然は実に正直で、この時期になると、空地や土手、山すそなどにヨモギが生えてくる。わが家の庭にも池の周りに群生するので、よく摘んだものだ。
ヨモギの若い葉は、全面に白い細い綿毛をつけ、白い粉をまぶしたような感じである。茎が立ってくると葉の表面は緑色になり、裏面だけに白さが残る。
意外なヨモギの栄養成分
ヨモギは低エネルギーで、野菜には珍しいくらいたん白質が多く、日本人に不足しがちなカルシウム・カリウムが多い。ビタミンでは、抗酸化成分でもあるA・C・Eが豊富で、さらに食物繊維も多いことが特徴。ダイエットにも健康づくりにも、欠かせない食材の一つなのだ。
ひな祭りだけでなく、わが家では、庭のヨモギを摘み、草だんごや草もちはもちろん、てんぷら、油いためなどにして食べる習慣がある。
ここで一番よく食べる草だんごのレシピを紹介しよう。
草もちのレシピ
(1)ヨモギの葉先だけを摘み取る。鍋にたっぷり湯をわかし、柔らかくゆで(重そうを水の0.3%くらい用いる)、水にさらしてアクをぬく。それを絞って細かくきざみ、すり鉢ですりつぶす。
(2)ボールに粉(上新粉)を入れ、粉の重量の90%の熱湯をそそぎ、手早くかき混ぜてからこね合わせる。
(3)これを一口大の団子にし、うすく伸ばし、中央をくぼませる。そしてぬれ布巾を敷いた蒸器に並べ、15分くらい蒸す。
(4)とり出し、すりこぎでついて、粘りを出す。そこにヨモギを入れよく混ぜ、緑色の手ざわりのよいもちになるまでこね上げる。
(5)もち皮1個分に、あんは25~30g程度入れて形を整えればできあがり。
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