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落合敏の「介護は楽しみながら」 2009年02月

花粉症と食事

花粉症の正体
 この季節になると、花粉で鼻汁がひどくなる人が増えてくる。こういう人を一般に、「アレルギー体質」と言っている。
 アレルギー症状の原因は、体の「免疫反応」にある。
 免疫反応とは、体に侵入する病原菌や異物に対抗しようとする体の自衛反応で、本来は、体に害のない反応なのだが、なんらかの原因で強すぎる反応を起こすと、さまざまな症状が出てきやすい。



眼にも鮮やか、五色がゆ

 食欲がないときは、ご飯やパンなどのパサパサしたものよりも、水分が多くスルリと喉を通る、おかゆやめん類のほうが食べやすい。
 なかでもおかゆは、その日の気象状況や本人の体調に合わせて、さまざまにバリエーションがつけられるので、食欲をそそることができる。
 味や見た目に変化をつけたり、栄養を強化した五色がゆはわが家の定番。



サージのセーラー服

 私の成長期、子ども服・学生服などの上等品は、サージでつくられているものであった。
 サージは羊などの毛をつむいだ糸を用いた綾織の毛織物で、色は紺・黒が主、そのほかねずみ、白、しもふり、柄ものもあった。
 とても暖かく、長持ちするので、実用的生地として愛用されていた。
 語源はラテン語の絹を意味するとのこと。イギリスで一般男女の衣服として用いられるようになったのが19世紀初頭で、それ以前は室内装飾に使われていた。
 日本には明治10年頃輸入され、「セルジス」と呼ばれ、主に洋服用に使われていた。その後、平織の国産品が生まれ、「セル」と呼んで和服用に用いられるようになった。
 母はこの「サージ」をこよなく愛用していた。



春の訪れを告げるヨモギ

季節を感じるヨモギ摘み
 立春も過ぎ、3月3日のひな祭りも間近い。
 ひな祭りと言えば「草もち」「草だんご」はつきもの。自然は実に正直で、この時期になると、空地や土手、山すそなどにヨモギが生えてくる。わが家の庭にも池の周りに群生するので、よく摘んだものだ。
 ヨモギの若い葉は、全面に白い細い綿毛をつけ、白い粉をまぶしたような感じである。茎が立ってくると葉の表面は緑色になり、裏面だけに白さが残る。



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プロフィール
落合敏
(おちあい とし)
栄養学博士。千葉大学講師、茨城キリスト教大学教授などを経て、現在NHP OCHIAI Office代表。「おもいッきりテレビ」をはじめメディアに出演多数。2000年~2004年の4年間、実母を介護した経験をもとに、介護者の視点に立ったお年寄りの食事に関する書籍や介護日誌をまとめたものを上梓。
栄養学博士 落合敏の栄養学研究所 http://www.nhp-ochiai.jp/
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