今が旬! アンコウ鍋の効果
「人は血管から老いる」といわれている。
私たちのからだには、頭のてっぺんから、手、足のすみずみまで、血管が張りめぐらされている。
このすべての血管を一本につないだとすると、その長さは約10万キロ。地球を約2周半するといわれている。
これらの血管の弾力がなくなってくると、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなる。
また、高血圧が原因の一つとされている病気に、「くも膜下出血」がある。くも膜下出血は、脳をとりかこんでいるくも膜と脳の間に出血が起こった状態で、その原因の約80%を占めるのが、脳動脈瘤(血管にできるコブ)の破裂といわれている。
動脈瘤は、加齢による動脈硬化や高血圧などにより発生すると考えられ、これが、血圧の変動や血圧上昇などが原因で破裂するとされている。
とくに、これからの寒い季節、血管を柔軟にして、血圧を上げないようにするための食事の工夫が大切。そこで、季節の食材を使った「コラーゲン・カリウムたっぷり鍋」をご紹介する。
コラーゲン・カリウムたっぷり鍋のレシピ
〈材料〉(2人分)
★アンコウの身と肝 300g
★木綿豆腐 1/2丁
★にんじん 1/4本
★長ねぎ 1/2本
★春菊 1/2束
★えのき茸 1/2袋
★しめじ 1/2袋
★しらたき 1/2袋
★昆布 10cm角1枚
★みそ、みりん、砂糖、しょうゆ 各大さじ1
〈作り方〉
(1)アンコウの身は熱湯をかけ、冷水にとり、水切りしておく。
(2)豆腐は3cm角に切り、にんじん、長ねぎは斜めうす切り、春菊は3cmの長さに切る。えのきは根を切り、半分に切る。しめじはいしずきを切り、小房に分ける。しらたきは、洗って食べやすい大きさに切る。
(3)鍋に水4カップと昆布を入れ火にかけ、ひと煮立ちしたら調味料を加え、さらに(1)(2)と肝を加える。火が通ったらいただく。
血管に弾力性をもたせるためには、コラーゲンが重要。
コラーゲンをたっぷりとり、血管を柔軟にして血圧を上げないようにする。
また、高血圧の原因の一つ、ナトリウムが体内にたまるのを防ぐ、カリウムの多い食材(野菜、海藻、きのこ類)がおすすめである。
これらを組み合わせた、みそ仕立ての鍋料理は、からだもあたたまり、この季節にぜひ食べたい一品である。
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