母の稽古ごと
“稽古”を国語事典でみると、「稽」は考える、「古」は、いにしえとあり、「理想的な形に近づく修練」とある。
明治生まれの母にとっては、和裁・洋裁の稽古は、まさに国語事典にあるとおりと、納得できる。
当時和裁は、一般的に誰でも“たしなみ”の一つとして身につける習慣があった。一方、洋裁は、やりたくても稽古の場がなかなかなくて不可能に近かったとのこと。
それでも母はあきらめず、結婚してからやっと見つけたのは、織り物の町として有名な結城であった。
先生は教会の宣教師の奥様。
当時の田舎では、女学生のセーラー服姿以外で洋装の人は日常なかなか見られなかった。
当然のことながら、洋裁を学ぶとか、教える場など論外。初めて見る外国のファッション誌を見回しながら、「大変だったけど夢のようなぜいたくな稽古」と、母は口ぐせのように言った。
母のシンガーミシン
「シンガー」とは、アメリカの家庭用ミシンの大手メーカー。1800年代半ば、シンガー氏が世界で初めて実用ミシンの製作に成功し、20世紀の初頭には、日本におけるミシンのシェア90%を占めるなど、ミシン市場で圧倒的な地位を占めていた。
今が旬! アンコウ鍋の効果
「人は血管から老いる」といわれている。
私たちのからだには、頭のてっぺんから、手、足のすみずみまで、血管が張りめぐらされている。
このすべての血管を一本につないだとすると、その長さは約10万キロ。地球を約2周半するといわれている。
これらの血管の弾力がなくなってくると、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなる。
また、高血圧が原因の一つとされている病気に、「くも膜下出血」がある。くも膜下出血は、脳をとりかこんでいるくも膜と脳の間に出血が起こった状態で、その原因の約80%を占めるのが、脳動脈瘤(血管にできるコブ)の破裂といわれている。
動脈瘤は、加齢による動脈硬化や高血圧などにより発生すると考えられ、これが、血圧の変動や血圧上昇などが原因で破裂するとされている。
とくに、これからの寒い季節、血管を柔軟にして、血圧を上げないようにするための食事の工夫が大切。そこで、季節の食材を使った「コラーゲン・カリウムたっぷり鍋」をご紹介する。
私のブログは自筆
最近、講演などで、各都道府県の主要都市に行くことが多くなった。そこでいちばん目に入るのが「○○塾」の看板である。
私の子どもの頃も塾通いの経験はある。
「書道塾」「ソロバン塾」など。
さらに、女性の嗜みとして、茶の湯、活け花、鳴りもの一つ(ピアノ、琴など)といい、なかば強制的に稽古に通わされた。週5日は忙しくても楽しいひとときを過ごした記憶がある。
受験のための塾通いとすべて違い、むしろ教養を身につけることが中心であった。