メタボ対策にひと肌ぬいで
健康寿命を伸ばすには?
「人は血管とともに老いる」と言われているが、人の寿命、とくに健康寿命(病気や認知症、衰弱などで要介護状態となるまでのこと)と血管年齢は、まさに表裏一体と言っても過言ではない。
この健康寿命を伸ばすためには、生活習慣病の予防・改善が重要なカギとなる。なかでも食生活に気を配ることが大切。
今の若者ほどキケンな食生活
ところが、外食人口が年々増加、とくに20~40歳代の伸びが大きい(国民栄養調査)ことが注目されている。一人で食べる食事は味気なく、味気なさゆえに外食に走り、栄養バランスを乱し、体調を崩すばかりでなく、思わぬ病気を招く結果になることが少なくない。
食生活の乱れがおそろしいことに…
つまり、食べたいときに、食べたいものを、食べたい量だけ食べるという本能的食生活が、偏食・過食傾向になり、その結果肥満者が増加する。
また、インスタント食品、調理済み食品の利用率が高くなればなるほど、添加物、過酸化脂質(脂肪のサビ)の摂取量が多くなる。
ということは、動脈(血管)硬化の促進要因になりかねない。
また、とくにアルコールの飲み過ぎ傾向にある人は、酒の肴が塩分の過剰摂取につながり、高血圧を招きやすい。
さらに、早食い、まとめ食いの食生活習慣は、肥満を増長する。
飽食時代の食生活は、肥満、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などを招きやすく、動脈硬化を促進し、生活習慣病の発生率を高めることにもなる。
国を挙げての脱メタボ大作戦
2008年4月から、40~74歳までの被保険者が、腹囲測定、血圧、血糖、脂質(コレステロール、中性脂肪など)を含む健康診断を受診し、動脈硬化性疾患のリスクに応じて、保健指導を受けることが義務づけられた(特定健診・特定保健指導)。つまり、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の対策に国が取りくんだ。
私のできることから
以上が発端となり、ある企業の要請により、からだにやさしいお弁当のレシピ提案をし、約1年調査・検討を行い、やっと市場におめみえした。皆様のご理解がいただけたらと願っている。
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