何も食べたくないときの一品
介護日誌に救われた
7・8月と遠出の講演が多かったせいか、いつもの私らしくなく、9月に入ったとたんに食欲不振に陥った。
一日何もしないで、ボーっとしていると心にあせりを感じ、母の介護日誌に何気なく目を通しているとき、母が食欲不振のときの食事記録が目に入った。
母が寝た状態が多くなり始めた頃、食欲がなくなり、しだいに小食になってゆくのをみて、しかたのないことと思いながらも、母の好きな食材を用いた料理の試作に懸命だった。
その結果、「かに(缶)入りかぶのおろしスープ」と「アボカド入りミルクゼリー」を好んで食べ、急に食欲が出て元気を取り戻した時のことを思い出した。
久しぶりに私もその料理を食べてみた。懐かしかった想いもあり、急に元気が出て食欲も戻ってきた。
誰でも簡単にできる料理なので、作り方を紹介する。
かに(缶)入りかぶのおろしスープのレシピ
豆腐もかに缶も消化のよい、良質のたん白質。消化酵素たっぷりのかぶおろしを加えることで、消化吸収がさらによくなり、スープ仕立てなので栄養素も無駄なくとれ、胃に負担がかからない。
<材料>(2人分)
★かに缶 1缶
★だし汁 11/2カップ
★こまつ菜 1株
★かぶ 大1個
★豆腐 1/3丁
★日本酒 大さじ1
★しょうゆ 大さじ1/2
★塩 小さじ1/4
<作り方>
(1)鍋にだし汁、かに缶の汁を入れて火にかける。
(2)(1)が沸いてきたら、ほぐしたかに肉、細かく切った小松菜(チンゲン菜でもよい)、ほぐした豆腐、かぶをおろしたものを入れる。
(3)日本酒、しょうゆ、塩で調味し、材料に火が通ったら出来上がり。
アボカド入りミルクゼリーのレシピ
アボカドは別名“森のバター”といわれるくらい、果物にしては栄養価が高い。脂肪質もよく、高たん白で、ビタミン、ミネラルも豊富。とくに肝臓の弱っている人には最適なデザートといえる。
<材料>(2人分)
★アボカド 1個
★牛乳 1カップ
★粉ゼラチン 5g
★はちみつ 適量
<作り方>
(1)熟したアボカドは、皮をむいてよくすりつぶし、牛乳とはちみつを加えてのばす。
(2)粉ゼラチンを水(分量外)でふやかしておく。
(3)鍋に(1)を入れて弱火にかけ、(2)を加えてよくかき混ぜる。こしてゼリー型に流し入れ、冷やし固める。
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