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落合敏の「介護は楽しみながら」

脱メタボレシピ「お茶しゃぶ」

メタボリックにご用心
 肥満、とくに内臓で脂肪がたまり、腹囲(ヘソの高さで測る)が男性85cm以上、女性90cm以上あって、以下のうち、いずれか2つ以上が当てはまった状態をメタボリックシンドロームという。
(1)血液中の中性脂肪が高く(150mg/dl以上)、善玉コレステロールが低い(40mg/dl未満)。
(2)血圧が高め(最高血圧130mmHg以上、最低血圧85 mmHg以上)。
(3)血糖値が高め(空腹時血糖値110mg/dl以上)。

 この状態が長く続くと、動脈硬化を悪化させて、脳卒中や心筋梗塞などの発生率が高まるとされ、40~60歳までの人は特定健診が義務づけられている。その結果、メタボリックシンドロームと診断されると、特定保健指導を受けることになる。

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6kgの減量に成功!
 さて、心筋梗塞の既往歴がある弟は妻に先立たれ、母と2人の生活であった。肥満でヘビースモーカーだった弟は、禁煙と食生活で、2年で約6kgを減らし、理想体重を維持している。
 現在はとても健康で、心筋梗塞の既往歴があるとは思えない。
 以前は主菜のとり方が豆類、魚類より肉偏重の傾向だったが、今は卵・肉・魚・豆類などを、平均的に摂れるようになった。
 とくに肉食の時はフライ、唐揚げは避け、我が家独特の「お茶しゃぶ」が多い。

お茶のカテキンが多いのは○番茶?
 お茶に含まれるカテキンが肉の酸化を防ぎ、さらにお茶の香りが食欲をそそる。
 それだけではなく、苦味成分であるカテキンはポリフェノールの一種なので、アンチエイジング効果も期待できる。カテキンは茶葉が育つ間、太陽光線を十分浴びることで増加するため、新茶よりも二番茶・三番茶に多く含まれる。

お茶しゃぶのレシピ
 お茶しゃぶには高価な新茶より安い二番茶、三番茶を用いる。

〈材料〉(2人分)
★しゃぶしゃぶ用豚肉  100g
★にんじん  1/4本
★大根  5cm厚1切
★ほうれん草(小松菜でもよい)  1/2束
★白菜  2~3枚
★きのこ類(えのき、しめじなど)  適量
★緑茶  適量
★和風ごまだれやポン酢  適量

〈作り方〉
(1)にんじん、大根は皮をむいて短冊に薄く切る。
(2)鍋にお湯を沸かし、だしパックに入れた緑茶を入れ、濃いめになったら茶葉を取り出す。
(3)鍋に(1)をはじめに入れ、少し煮た後に豚肉、適宜に切った残りの野菜、きのこ類を入れ、火が通りすぎないうちに引き上げ、好みのつけだれで食べる。


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プロフィール
落合敏
(おちあい とし)
栄養学博士。千葉大学講師、茨城キリスト教大学教授などを経て、現在NHP OCHIAI Office代表。「おもいッきりテレビ」をはじめメディアに出演多数。2000年~2004年の4年間、実母を介護した経験をもとに、介護者の視点に立ったお年寄りの食事に関する書籍や介護日誌をまとめたものを上梓。
栄養学博士 落合敏の栄養学研究所 http://www.nhp-ochiai.jp/
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