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野田明宏の「俺流オトコの介護」

母の異変

 11月27日。東京のホテル・グランドパレス内で100人ほどを前に講演をさせていただいた。
 第5回ありがとう介護研究会
 これについては改めて報告したいのだが、この講演に出向く少し前から母に異変が起きた。胃ろう造設後、3年と少しが経過したが、ここまで長閑に過ごしてきたので改めて在宅介護者であることを認識させられた。
 で、東京に出陣となると母はショートステイへ。今回は普段と異なる状態なので、ショートステイへはかなり詳細にメールで知らせておいた。
 まあ、読者方々の参考になるか? 不透明ではあるけれど、オレはこんな手段でいろんなお願いをしている。
  とはいえ、ここまでになっても母がお世話になっているデイサービスは、もう無理、などとは一言も発しない。感謝ばかり。
 本当に、ありがとう だ。
 以下が、そのメール。

Kさま

お世話になっております。
さて、26日から29日までヨロシクお願いします。
今回、正直、あまり東京に脚が向かない気分なのですが、
どうしても講演をパスするわけにもいかず、です。
というのも、母にかなり変化があったのでお知らせしなければなりません。
時系列で説明すれば、
18日
デイサービスで座位をしているときに、突然に顔色が悪くなり、冷や汗をかなりかいていた との報告。
以下のようなメモをもらいました。

201011301.png

まあ、一過性のモノかな? その前に便を出していたということもあり、深く考えなかったのですがね。

で、22日、デイサービス
寝ている状態でかなり発汗して、顔色も悪くなっていた とのこと。血圧等は計測なし。
帰宅時にも発汗が激しくシャツの上の薄いトレーナーまで汗が滲んでる状態。
顔色は良く、これは暑かったのかもしれません? 難しいところです。
そして、23日の今日。
午前、普段どおりに座位をさせようと椅子に座らせるも、緊張状態で腕の拘縮もガチガチで一人で服を着せること不可能。
で、背中に手を触れると少しの発汗。そこで座位は中止。
昼食後、またかなり発汗。この場合は顔色もピンク色で表情も穏やか。
しかし、どこかに異常が起きてることは間違いないと思います。
それと、腕の拘縮もですが、脚の拘縮が著しく、寝ていても常時、膝が立っているのです。
その上、膝が内側に向きはじめており、膝と膝がガチンコし、床ずれモドキになりそうなのでバスタオルを宛てています。
この写真では、バスタオルが下にずれてます。もう少し上、膝と膝がぶつかるところに宛ててます。

201011302.png

熱ですが、37度8分のときもありましたが、こもり熱のようで、脇を空けて5分して計測すると7度2分 などという感じです。
母は、7度少し超えは平熱範疇です。

なので、半袖シャツは10枚以上持たせます。タオルも多め。
それと、今回、血液検査してもらえますか?
私はアルツハイマーが一段進んだと理解しているのですが、
とりあえずお願いします。
18日は往診日だったのですが、肺 心臓音に異常はないとのことでした。

結論ですが、どうも、興奮して緊張するにのでは? と 素人推測をしています。

こんなわけなので、送迎時にも発汗するかもしれません。
できれば、Kさんのお迎えが助かるのですけれど。
同乗して行きたいのですが、26日夕刻に東京で約束が一件。

それから、携帯のメールアドレスもお知らせしておきます。
xxxx@xxxxxxxxxx

とりあえず、大雑把にはこんなところです。
お手数かけますが、ヨロシクお願いします。

                            野田明宏

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コメント


講演、お疲れさまでした。
発汗、極度の拘縮、きっと自律神経が悪さをしていると思いますよ。起立性低血圧気味?
アルツでもレビーでも認知症ばかりでなく、高齢者のターミナル期にはありがちな様に思えます。
父も色々検査をしましたが、結果は問題無し。
結論は自律神経が上手く働いていないと言う事でした。
父もガチゴチで季節の変わり目には大汗かいて数年になります。


投稿者: こぶた | 2010年11月30日 10:41

こぶた さま

私も自律神経失調症ですから、
暑くもないのに 顔がほかってのぼせたり
交感神経と副交感神経のアンバランスですね。

脳変成疾患 だったかな?
アルツハイマーと呼ばれるより異様です。

しかし、拘縮といっても、
胸に貼り付いたような腕にシャツ交換はキツイ!
またヨロシクお願いします。


投稿者: 野田明宏 | 2010年12月03日 08:33

私はちょうどこのウェブサイト上で提供される情報のためのあなたに感謝したいと思います。


投稿者: seo agency | 2012年10月20日 04:47

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
野田明宏
(のだ あきひろ)
フリーライター。1956年生まれ。約50カ国をバックパックを背負って旅する。その後、グアテマラを中心に中央アメリカに約2年間滞在。内戦下のエルサルバドルでは、政府軍のパトロールにも同行取材等etc。2002年、母親の介護をきっかけに、老人介護を中心に執筆活動を開始。2010年現在、83歳になる母と二人暮らしで在宅介護を続ける。主な著書は『アルツハイマーの母をよろしく』『アルツハイマー在宅介護最前線』(以上、ミネルヴァ書房)など多数。『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)にて、「僕らはみんな生きている」連載中。
http://www.noda-akihiro.net/
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