石飛幸三先生
10月31日。東京へ出向いた。オレも加わっている認知症を研究する小さな会で、
『口から食べられなくなったらどうしますか“「平穏死」のすすめ”』
の著者である石飛幸三先生が話してくれることになったからだ。
話はスコブル面白かった。正直、面食らった。あまりにザックバランなのだ。特別養護老人ホームの実態というのが、お話しを聞きながらつぶさにイメージできる。とにかく分かりやすい。
石飛先生は、東京にある特別養護老人ホームの配置医。配置医? 簡単に言えば、常勤で勤務しているということだ。
本来ならば、ここで先生のお話の論評などを記す義務がオレにはあるように思う。でも、それは控える。先生の本意を上手く伝える自信がオレにはないからだ。
ただ、先生のお話に頷ける下地がオレにはあった。
母を、ある特別養護老人ホームのショートステイに預けたいと考え、見学に出向こうとする以前のできごとだった。母が胃ろう造設した3年と少し前になる。
そのホームの現場責任者はオレの古くからの知人だった。見学したい、とオレは電話で知人に伝えた。すると、
「野田さん、今、入居者さんも胃ろうの人が増えました。ショートステイでも胃ろうの方を受け入れてますが、実は、現場看護師の方から、もうこれ以上は胃ろうの方を受け入れないで欲しいと強く言われてるんですよ。なので、本当に申し訳ないのですが、私のところでお母さん受け入れられないんです」
オレが遭遇した現実だった。
さて、石飛先生。体育会である、とご自身からの言葉。先生のお話が面白く、課題が重いにもかかわらず楽しく愉快に、厭きずに聞ける原点はそこにありそうだ。
ケツまくる
なんて言葉も飛び出し、オレは大笑いしていたから。
これを読まれてる皆さんにオレは強く推奨する。
石飛先生の講演が聞ける環境にあれば、是非とも会場へ向かってください。
オレも東京日帰り強行軍だったけれど、帰路は充実感でイッパイだったから。
以下、写真で綴る簡単な石飛先生ストーリー。
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