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野田明宏の「俺流オトコの介護」

インフルエンザ予防接種

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 10月22日。母とオレはインフルエンザ予防接種を受けた。母がアルツハイマーを宣告されて毎年だから、今回で9回目となる。今回からは、新型も混合されている。
 インフルエンザ予防接種。学校から強制されていた小学生の頃。痛い! の象徴であった。毎年、1年生から6年生になるまで、先に接種した友達に
 「痛かったか?」
 を聞くのが恒例になっていた。聞かれた友達は接種後なので、余裕の微笑みを浮かべながらも、
 「どえらい痛いで! 泣くなよ」
 同情顔ではあるものの、心の中では\(^O^)/。オレも聞かれたら同じであったから。皆、ガキながら罪なヤツ等だった。
 ところが、今回も含め9回、接種したときに痛みがほとんどない。二の腕あたりの柔らかい部位に接種すれば痛くないのだ、そうだ。
 母の場合、数年前になるが、お腹周りに脂肪が多いので、ヘソのそばあたりにブスリと。往診医ではなく、入院最中に別医師が。
 アッ! という間であったので質問する余裕もなかったのだが、拘縮著しい上腕にするより全然OKということであった。

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 しかし、母を介護するようになってから、いろんなことが判明してきた。母の基礎体温は37度前後。アルツハイマーを宣告され、デイサービスへ通うようになり、毎朝の体温を計測するようになってから分かった。まあ、それ以前は、母の体温など知る必要もなかったから。なので、37度3分までが母の平熱とオレは勝手に決め込んでいる。
 一方のオレ。36度を超えることはあまりない。今回も接種前計測では35度8分。低体温、というヤツかもしれない? 
 母は37度2分だった。これも、デイサービスから帰宅時は37度6分。間違いなく“こもり熱”。母は、腕が胸にピッタリするほどの拘縮だから猛烈にこもる。脇に隙間をつくり空気を入れる。すると、かなり下がる。
 しかし、母もオレも、アルツハイマーを宣告された後、風邪とインフルエンザは発症していない。
 もっとも、喉が少し痛いと思えば直ぐに葛根湯液をオレは飲む。実は、22日の朝もそうだった。母をデイサービスへ送り出し、直ぐにドラッグストアに向かった。購入しながらレジ係を前に、液と粉末をダブルで飲む。風邪予防にはかなり資金を費やした。
 母については、介護者であるオレやデイサービス職員の気配りしかない。クシャミをすれば毛布を1枚かけ、寝汗をかけばシャツをその度に替える。小さいことをコツコツと。
 そして、接種が終われば冬到来の準備に忙しくなる。今も南向き窓辺には、母の冬モノ衣類が洗濯を終えイッパイぶら下がっている。

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コメント


野田さま

( ; ゜Д゜)ですね。
お腹にブスリ。
でも、利にかなってると同感。

写真いいですよ。


投稿者: 熊夫 | 2010年10月31日 19:06

熊夫さま

いつもコメントありがとうございます。
突然でしたからね。
でも、熊夫さんがおっしゃるように、
利にかなっている? ような感じです。

写真、我流なんですが、
誉めてもらえると嬉しいです。


投稿者: 野田明宏 | 2010年11月01日 18:39

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
野田明宏
(のだ あきひろ)
フリーライター。1956年生まれ。約50カ国をバックパックを背負って旅する。その後、グアテマラを中心に中央アメリカに約2年間滞在。内戦下のエルサルバドルでは、政府軍のパトロールにも同行取材等etc。2002年、母親の介護をきっかけに、老人介護を中心に執筆活動を開始。2010年現在、83歳になる母と二人暮らしで在宅介護を続ける。主な著書は『アルツハイマーの母をよろしく』『アルツハイマー在宅介護最前線』(以上、ミネルヴァ書房)など多数。『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)にて、「僕らはみんな生きている」連載中。
http://www.noda-akihiro.net/
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