在宅介護者とは?
ときどき強烈に思うのだけれど、名刺の肩書きを替えようかな? と。ウーム! 先の“肩書き”と記すだけで5分を必要とした。ヤレヤレ。肩書きコンプレックスかもしれないオレは?
まあ、肩書きといっても“フリーライター”とだけ記しているのだけれど、これって事実? と自分自身に問い掛けるオレが度々おるのです。
フリーライター。この肩書きと自分の名前を入れた名刺さえ作れば即、一丁上がりと囁かれている現実。実績なくしても、職業を偽ってるなどと世間から非難されることもない。ただただ、生活が苦しいだけ。
もっとも、夢を食べていられる間は生活苦もなんのその。オレも、世界の戦地を駆け巡るジャーナリストになる、という夢を追いかけて、北新宿の三畳一間トイレ共同で何年も踏ん張れたのだから。結果、無謀ではあったけれど、内戦下の中米エルサルバドルで政府軍のパトロールに同行取材することはできた。しかし、それまでだった。
恐怖が夢を駆逐した。
前置きが長くなった。コツコツと介護については書いてきた。著書も数冊。地方紙2社で連載もした。まあ、とりあえず実績だけは築き上げてきたと思う。
ただし、母の介護も9年目に突入した。この間、在宅介護の合間をぬっての取材であったり原稿を書いたり。つまり、オレは在宅介護者であるということが背骨なのだ。
だから、名刺も、
在宅介護者 野田明宏
とするべきではないか? と、そんな思いが鋭く心の底から湧き上がってくるのですね。
オレは在宅介護者として母と一緒に3年間、父も介護している。母の介護も9年目。胸を張って、在宅介護者と記せば良いのでは? と、在宅介護者という立場から正々堂々ともしたいのだ。
ところがだ。在宅介護なんていうのは、10年頑張ろうが20年踏ん張ろうが、何らの資格を得ることもできず、得られるチャンスさえないのだ。この現実が、在宅介護者の位置づけを端的に表していると確信する。
在宅介護者はアマチュア。それはそれで良い。だけど、在宅介護するためにホームヘルパー2級養成講座を受講・終了する方々も多い。我流ばかりではないのだ。皆、それなりに知恵を絞り、在宅介護最前線に立っている。
在宅介護アドバイザー
などという資格を創っても良いのではないか?
在宅介護を終えた人は、かなり極端に別れる傾向があるとオレは思う。ヤレヤレ解放された。これで、介護とは無縁だー、という人。
一方、解放されたからこそ、今を介護で苦しんでいる人に役立ちたい。事実、こういう方々は多いのだ。
介護職であった人が、身内を介護するようになって慌てふためいている場面に遭遇することも少なくない。在宅介護というのは別物なのだ。
だからこそ資格創設。
オレもチャレンジするぞ。そして、名刺には、
在宅介護アドバイザー2級 野田明宏
そんな遠くない未来に現実化されそうな気がしてならない。
コメント
いいですね~ その肩書き。
専業主婦で、何の資格も無い私。
でも、その肩書きがあれば、子供から少しは尊敬して貰えるのでしょうか。
でも、おとこまえさんの様に正々堂々とは名乗れません。
何故なら、在宅介護は、一年のうち四分の一だけ・・
でも、もう8年。せめて、在宅アドバイザー4級くらい頂ければ、自信がついてこれからもやる気が出るかも・・
しかし、おとこまえさんが2級なら私はまだまだですね~ 気ながに上を目指します。
セブンさま
そうですね 4級もいいかも?
各級、どう差別化するかはありますが、
ホームヘルパー2級を取得しても、
食事が作れないヘルパーさん、少なくないですよ。
専業主婦の方々は、いろんな味付けができる。
私も簡単な食事は作れますが、他人様が気に入ってくれる味で作ることはできません。
専業主婦?十年。
これは、なななかです、ハイ!
「在宅介護アドバイザー」って良いですね!
もちろん、オトコマエさんのように一定期間の実務経験者であることが大前提で。
もう書いても良いと思います。
ロッキーさま
国家資格
県知事免許
ありえない。
中央法規出版認定資格
というあたりで頑張ってもらいましょうか?(^_-)
後から思った事ですが、在宅介護の知識や方法をアドバイスする事も大事だけど、日々の介護でしぼんでしまった介護者の心を、ある時はクスッと笑わせてくれ、またある時はホロッと泣かせつつジワジワッと癒してくれる。
そういうメンタル的なアドバイスもできる人ってそうそう居ないと思います。
結果、気付くのが遅かったけど、おとこまえさんは実は、在宅介護アドバイザー1級の持ち主ではないかと思いはじめたところです。
セブンさま
セブンさんのおっしゃるとおりですね。
私も、母の超混乱期は、
介護の本より、心を癒してくれる、ホッ! とさせてくれる、仏教の本にのめり込みましたからね。
もう少し修行して 1級を目指します。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。