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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

母の様子がおかしかったのは?

 昨年の秋、母の様子がおかしい時期がありました。感情の起伏が激しく、気に入らないとヒステリーを起こす・・・。
 私もお手上げ状態の時もあったのですが、これらの症状が、病気から来ているものかもしれないと知ったのは、後に市町村の役所から取り寄せた「介護認定通知書」に書かれている「医療情報提供書」を見てからでした。

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 母は病に倒れてから2週間ほど昏睡状態が続き、回復期においては徘徊したり、少し認知症の症状がみられたのですが、その後まったく元の状態に戻りました。
 しかし、医師の所見の箇所には「物忘れがあり、軽度認知障害の疑いがある」と書かれていたのです。
 認知症、アルツハイマーは聞いたことがありますが、「軽度」が付いたのは初めてです。さっそくインターネットで情報を集めてみますと、次のように解説されていました。
「軽度認知障害は認知症ではありません。しかし、まったく健康な状態でもありません。認知症になる前の段階、つまり健康な状態と認知症の間の段階です。老化による物忘れより、記憶障害が進んでいますが、それ以外の脳の機能は保たれていて、日常生活は何の問題もなく送れています」
 軽度認知障害の70~80%は5年後には認知症に移行すると書かれていましたが、この段階で本格的な治療を開始すれば、認知症への移行を阻止、あるいは遅らせたりすることができるようになってきたそうです。
 施設の看護師いわく、認知症の初期症状には躁うつなどの精神疾患が現れることもあるそうで、母の場合はこれが原因ではないか、と言われました。
 複雑な気分になる一方で、原因がわかったことで納得しました。
 病に倒れてからの脳へのダメージは、1年半後に現れてきたのでしょうか。


 次回は1月19日(火)更新予定です。お楽しみに!


コメント


はじめて投稿します。私もシングル介護です。母親が病気になり、半年前に他県から帰ってきて介護をしています。身体状態だけでなく精神的にもおかしな言動や気分のムラがあることに違和感を覚えかかりつけのお医者さんに相談しました。検査結果は出ていませんがたぶん母も軽度認知症だと思います。父も高齢なため無理なことも言えませんので、最近母をデイサービスに行かせるようになり、父も気分転換できるようになったようです。私には兄弟姉妹もいないので本当に一人で看ていかなければなりません。介護者として先の見えない不安を抱えて生活をするのは精神的につらいものがあります。「家族がいる人は協力してください。」と簡単にいいますが、家族はがんばっているのです。どの家族もがんばっていない方はいないと思います。いろんな介護がありますが、私なりにやっていこうと思ってます。


投稿者: どら | 2010年01月15日 20:15

どらさま
書き込みありがとうございました。
おひとりでご両親のお世話をするのは
精神的にも体力的にも大変です。
デイサービスだけでなく、
ショートステイに入ってもらったり、
さまざまな方法があるので、
「ちょっとしんどいな」
と思ったら身近にいるケアマネさんに
相談したり、地域包括支援センター、
社会福祉協議会に電話相談してみてください。
「駆け込み寺」は身近にたくさんあります。

あ! このブログも「駆け込み寺」の
一つですので^^;
遠慮なくまた書き込んでくださいね。
ともにがんばりましょう。



投稿者: 村田くみ | 2010年01月18日 23:24

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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