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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

「もの忘れ外来」に行くまでが難しい

 「母の様子がどうもおかしい」、と感じていても「もの忘れ外来」に連れていくまでが、また一苦労です。
 案の定、「介護認定通知書」に書かれていた「軽度認知障害」という疾病にかかっていることを認めようとはしませんでした。
「自分は(頭が)しっかりしているのだから、認知症なんかじゃない!」
 と、ヒステリーを起こすありさま。
「検査で何もなければ、それで安心できるじゃない」
 そうなだめても絶対に検査や診察を受けようとしません。困ったものです。

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 本来であれば、検査を受けて、少し認知症が進んでいるようであれば、今は認知症の進行を遅らせる薬があるので、その薬を処方してもらいたいところでしたが、当分無理なようです。
 介護者の会で知り合った女性(40代)も、3年ほど前、父親(70代後半)の様子がおかしいことから、「もの忘れ外来」に連れて行き、そこで初期の認知症と診断されたそうです。薬のおかげで、足腰は弱くなったものの、今も自宅で普通の生活を送っていると語っていました。
 「おかしい」とはどんな状態だったのか、あらためて聞いてみました。
 とくにもの忘れが顕著になってきたというわけではなかったそうです。母と同じく穏やかな性格だったのが、急に怒りっぽくなって、すぐに「うるさい!」と怒鳴るようになりました。
 ここで、「もの忘れ外来」を診断することを女性の父親はどうやって受け入れたのか、気になりました。
 今は少し母の「ヒステリー」も治まっているからか、「軽度認知障害」という診断はウソだと思い込んでいます。急に物を忘れるのか、それとも記憶が鮮明な時と、一進一退でやってくるのか、さまざまな方の体験記などを参考にしたいと思いました。

 次回は1月26日(火)更新予定です。お楽しみに!


コメント


くみさんのお仕事はどのような職種ですか?
私は義父母の介護で退職して、今、介護中心の生活です


投稿者: みゆん | 2010年01月20日 00:37

みゆんさま

書き込みありがとうございます。
私の仕事は週刊誌の記者です。
週末に必ず締め切りがあり、
金曜から土曜にかけては、明け方まで
作業をすることが多いですね。

ただ、週の前半は時間のあいた時など、
母の入院先に着替えを持っていったり、
役所へ手続きに行ったりできたので、
家の用事も片付きました。

そういう意味では、タイムカードがないので
メリットは大きいと思います。

介護で退職されてしまったとのことですが、
本当に大変だと思います。
いますぐ復帰できないかもしれませんが、
いろんな道を探ってみましょう。
私もない知恵を振りしぼって考えてみますね。


投稿者: 村田くみ | 2010年01月21日 18:06

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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