根性あります
以前「教育方針」の回で登場したセクハラおじいちゃん。
今日も変わらずどうやってお触りしようか考えているにちがいない。。。とかまえながら玄関を開けました。
すると
おじ「い、痛いなあ…」
おじいちゃんがコタツに入ってつぶやいています。
クニ「どうしたんですか!?」
おじ「昨日から腰が痛みだして…立つのも大変なんだあ」
もともと足が悪いおじいちゃん。
立つ時にどうしても腰に負担がかかってしまうようで持病の腰痛が出てきてしまったとのこと。
クニ「じゃあ今日はお風呂はやめに…」
おじ「え?入るけど?」
やっぱりネ〜(;´д`)ノ
どんなに痛みがあろうとも女性ヘルパーと二人きりで入れるお風呂(って書くと変な感じですが)を中止するなんておじいちゃんの選択肢にはありません。
他に体調が悪いわけではなかったので注意しながら入浴することになりました。
いつもは立つ時にヘルパーにやたら触りながら立ち上がるおじいちゃん。
今日はなんと
おじ「立てないぃ〜」
もうおんぶ状態……。
しかも絶対ウキウキしてるし!楽しそうだし!!
おまけに入浴中も
おじ「ああ、ちょっと支えててもらわないとなあ〜」
と言っては胸を触り、腰をつかみ、めいっぱいこちらにもたれかかり…
いつも以上に巧みな技で触れ合ってこようとするのです。
本当に腰が痛いのか…?
疑ってしまうほどご機嫌なおじいちゃん。
なんとか入浴を終えお風呂から出て来た後もハイテンションはおさまりません。
おじ「見てこれ!地デジのテレビ。こうやってやると天気予報が出たり…」
買ったばかりのテレビの説明を始めました。
おじ「結局地デジっていうのはなあ」
そして流れ出すウンチク。
まるで初めて彼女を部屋に連れて来たかのようにはしゃいでいる。
私は相づちをうちながら『は、早く着替えて髪かわかしてくれぇ〜!』と心の中で叫ぶのでした。
やっとのことで髪を乾かし新しい服に着替えてもらいなんとか利用時間内に終了。サービスカードに今日の記録をしようとすると
おじ「もっとこっちに来て書けばいいじゃ〜ん」
近づくとお触りしてくるから近寄らないで記入するのが先輩から教えてもらったセクハラ対策なんです。
クニ「またまた〜」
と笑顔を向けながらも絶対近寄らない私。
随分かわすのが上達しています。
クニ「じゃ、帰りますね〜。また来週!」
そう言って立とうとした瞬間
おじ「ああっ!また腰が痛い〜」
すっかり忘れてた。おじいちゃん腰痛いんだっけ。。。
だってあまりにも元気なんだもの。
おじ「じゃあさ…夜待ってるからね」
っておぉ〜い!!!
微笑むおじいちゃんを見て本当にたくましいと思いました。
その後おじいちゃんは一日安静にして次の日に受診。
するとけっこう痛かったはずだよ、大丈夫?と医師から言われ痛み止めを処方されたとのこと。
えっ!そんなに痛かったの!?
おじいちゃんお願い、セクハラはおいといて
もっと痛そうなそぶりして〜!(゚ロ゚;)
痛い事はセクハラの武器には使うが言い訳にはしないのがおじいちゃんのポリシーらしい。
見上げた根性なのです。
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