食べ方は生き方
以前「どんな場所でも生きてゆけます」で登場したピカピカのケアハウスにお引越しした98歳のおばあちゃん。久しぶりに訪問することになりました。
おばあちゃんの事だからきっと元気だろうな〜と思ってドアを開けると…
おば「あっ。ひさしぶり〜!」
やっぱり元気だ〜。(゚▽゚*) ♪
近況を聞くとやはり元気に楽しく過ごしているという。さすがの環境適応能力!
ひと通り掃除などを終えておばあちゃんが
おば「まあまあ座って!これでも食べたら」
とプリンを出してくれました。
クニ「おばあちゃん、ヘルパーは物をもらったらダメ……ん?」
よく見ると『ふわふわプリン』と明記されているそのプリン。
ガッチガチに凍ってふわふわの面影全くなーい!!
おばあちゃん、冷凍しちゃったんだね。。。(´ー`)
おばあちゃんの相変わらずの豪快ぶりに笑ってしまう私。(後でこっそり冷凍庫にお返しする)
おば「まあ最近の食べ物はよくわかんないわね。私たちの若い頃は戦争で食べ物がなかったから」
クニ「本当に大変でしたよね…」
おば「一番辛かったのは息子におっぱいをあげられなかったことねえ。外国から引き上げてきて栄養失調やらでアタシ病気になっちゃって…。息子がお腹空かせてるのに何もできないのが悔しくて…涙が出たよぉ」
おばあちゃん…。
初めて授かった我が子におっぱいをあげられないだなんて。
どんなに辛かっただろうか。
おば「だからね、米の研ぎ汁で育てた!
こ、、、米の研ぎ汁!?( ̄口 ̄;)!!
生まれたての赤ちゃんが口にするものといえば、お母さんのおっぱいか完璧に消毒された哺乳瓶に入った栄養満点のミルクという繊細なものじゃなかったっけ!?
米の研ぎ汁ってそんな大雑把…いや大胆なもので赤ちゃんて育つんですか!?
おば「いいのか悪いのかわかんないけど他にやるものないからねえ。ちなみにその息子。今70超えて元気で働いてるよー。あはははは。」
す、すごい…。
あれが好きだとかこれが嫌いだとか、健康に良いもの食べなきゃとか、高価なものがいいとかどうだとか。
私は普段いろんなものに縛られて食事をしているのに。
おばあちゃんは本当に自由で自然なんだなあ。
おば「それから何回も病気したんだけどねえ。アタシぎりぎりのところで良くなるんだよー。そういう運命なのかね。ありがたい、もうけたーと思って生きてたらもうすぐ100歳だよ」
クニ「おばあちゃん…なんだか自分の悩みがちっぽけに思えてきました」
おば「そうだよ。うまくいかない時は、そういうもんだと思って流れにまかせちゃったらいい」
流れにまかせる。
つい力が入りすぎてしまう私にはそういう当たり前の事ができなくて。
おばあちゃんと話しているとそんな大切な教えがすんなりしみ込んでくるようでした。
ちなみにおばあちゃん曰く、
「やっぱ60歳くらいで色々と悪いところが出てきてがっかりするんだけどね〜。70歳になるとまた元気になるから大丈夫」
70歳、復活説!!
30超えたら体が辛い…なんて言ってる私なんてまだまだこれからだね。
もっとおおらかに、たくましく生きていきたい。
コメント
流れにまかせる。なかなか凄い事だな~と思います。私は抗って抗ってジタバタしてしまうので余計に自分で自分の首を絞めているのかなと思いました。さすがおばあちゃん、悟っていらっしゃる。とても勉強になりました☆私も、おおらかにたくましく生きていきたいです。
そうですよねー。
流れに任せて、自然体で。
なかなか難しいけど、それが一番なんだなーって思います。
お年寄りの言葉って本当に真実をついていますね。
今回もいい話を、ありがとうございました。
なっち〜♪さま
なっち〜♪さんはとても努力家で真摯に自分と向き合っていらっしゃるのでは?
抗う人とか大好きです。
すごく素敵だと思います。
とよみさま
こちらこそご訪問ありがとうございます!
人生の大先輩はやはり色んな修羅場をくぐり抜け、生きてこられたんでしょうね。
普段は生きるって当たり前みたいに感じてしまうけどそれをやり抜くっていうのが格好いいことなんだなーって思います。
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