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介護漫画家・國廣幸亜は見た! 愉快な利用者と家族たち

共に生きる パート2

いや〜やっと夏が、そして虫の季節が終わりましたね!
…と思いきや。
終わってませんでした、生き物たち元気に活動中です。(* ̄0 ̄)ノ♪

これは先輩ヘルパーさんのお話ですが。
先輩は虫やは虫類が大嫌い。
そんな先輩が完璧に調理、掃除、買い物をこなし清々しい気持ちでおじいちゃん宅を後にしようとしたところ…

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先輩「ぎゃ〜っ!!!」

なななんとっ!巨大なヤモリが玄関をスタタタター!と軽やかに通りすぎたかと思ったら先輩の前で止まりました。(よりによって…)

驚いたのはその後です。
先輩の悲鳴を聞いたおじいちゃんが滅多に自分でこがない車椅子を全力でこいで玄関にやって来たのです!

manga101026.jpg

おじ「大丈夫かぁーっ!?」

そして巨大ヤモリを撃退!!
そのおじいちゃん、先輩のことが大好きらしく、とても誇らしげだったそうです。
そこまで利用者さんから愛され、おじいちゃんをも動かしてしまう先輩ってすごい!そしておじいちゃん、かわいい!愛の力なのね。

しかし先輩の災難(?)は終わらず。
同じ日に次のおばあちゃんのお宅へ訪問したところ
玄関先に黒い物体が…
もしかしてネズミ?びくびくしながら近づくと
バサバサバサーッ!!!

先輩「ひぃっ!!はばたいたーっ!!」

よく見るとそれはネズミではなく…コウモリだったのです!
なぜコウモリ…。虫でさえ怖がる先輩に次々不幸がふりかかるのか。
天井にひっついたコウモリを呆然と見ているとおばあちゃんがやってきました。

先輩「おばあちゃんっ!コウモリ!コウモリ〜!」

その様子を見て上品な言葉使いで有名な(私たちの間で)おばあちゃんは言いました。

おば「コウモリじゃないですよ。ちょうちょうですよ。

ちょうちょうちゃうわー!!!(; )゚ロ゚)」
先輩は心の中で叫んだそうですが…
品の良いおばあちゃんにそんな突っ込みできるわけがなく…どうやらコウモリと向き合わないといけない感じです。
ほうきの枝の部分を使ってコウモリをそっとつついてみると
バサバサバサーッ!!

先輩「おばあちゃん、ムリ!むりぃ〜!」

取り乱す先輩。
その横でおばあちゃんは仏のような笑みで見守っています。

「………やるしかないのか…。」

と決心したそうです。
結局家の中をしばらく追いまわすこと数分。
コウモリは無事家の外に出て行った…

先輩「という事にしたの!途中で見失ったけど、多分出て行ったと思うの!」

と言い張る先輩。
よっぽど怖かったのでしょう。

訪問の仕事は他の職員に助けを求められないので不測の事態になると立ち向かうしかない。
でも現場に立ってしまうと…普段出ない力が出たりするものなのです。

そんな先輩の雄姿を何度も見てきましたが
今回は更にほほえましかったので心温まりました。(*´ε` *)
先輩の勇気に拍手!!です。


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プロフィール
國廣幸亜
(くにひろ ゆきえ)
1976年5月9日大分県生まれ、愛知県育ち、現在は九州女子。
幼少の頃より漫画家を志す。
1995年上京。会社員をしながら相変わらず漫画家を志し投稿の日々。
1998年講談社 BE・LOVE誌上にて「ささら」でデビュー。
現在ホームヘルパー、介護福祉士などに従事しながら創作活動を続ける。漫画『介護のオシゴト』で介護の世界をユーモアに描く。
著書に『介護のオシゴト』1・2巻『ユキ先生お元気ですか!?』『42.19GO!!~運痴女のフルマラソン挑戦記~』(以上秋田書店刊)、『晴太郎日記~いっしょに歩こう~』(講談社刊)がある。
國廣幸亜の公式ホームページ http://www.geocities.jp/ mitsutamahouse/
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