どんな場所でも生きていけます
“自己紹介させてもらえず”の回で登場した、ゴミ…いや宝物に囲まれて暮らしていたおばあちゃん。
実はあの愛着のある家を出てケアハウスにお引越しが決まりました。
これから一人暮らしは大変になるかもしれないとご自分で決断されたそうです。
ありがたいことにケアハウスに移っても我がヘルパー事務所を利用し続けたい、との希望で今日は新居へサービスへ向かうことになりました。
「僕も住んでみたいです」
と先に行った男性ヘルパーが言っていたので、どんな所かわくわくしながらの訪問です。
車を走らせるとどんどん市街地へ近づく…えっ、こんな都会に引越したの!?
とびっくりしながら目的地へ。
するとそこには…
ビルの間に挟まれた大通り沿いにたたずむピッカピカの施設が!!
クニ「す、すっげ〜。」
中へ入るにはまずインターフォンで受付に名を名乗る。
すると丁寧な対応で職員の方が解錠。
建物内は大理石の床にここちよい空調、静かな雰囲気。。。
確かに私も住みたい…。(o゚▽゚)o
そう思ったのもつかの間おばあちゃんの前の家が頭をよぎりました。
おばあちゃんちは築40年を優に超える木造平屋建て。おまけに物がびっちり詰まって雑然としたなんとも生活感の溢れる家だった。
その家からこんな近代的で無機質な建物に移っておばあちゃんはくつろげているんだろうか!?
急に心配になりました。
あの元気だったおばあちゃんがしょんぼりしていたら何て励まそう…
ドキドキしながら4階へ。エレベーターのドアが開き綺麗な廊下を通っておばあちゃんの部屋のチャイムを押しました。
すると…
おば「あら〜。いらっしゃい!」
もう98歳のおばあちゃんが変わらず元気にスタスタ歩いて出迎えてくれました!
クニ『良かった…』(*´ο`*)
ほっとしていつものように挨拶。掃除などをしながらおばあちゃんとの話が始まりました。
するとびっくり!
おばあちゃんなんと施設の最新設備を使いこなしているのです。
おば「このテレビでね、お風呂や食堂の様子が見えるでしょ。空いてる時をねらって行けるのよ〜」
ひーっ!リモコンばっちり使えてるよ〜!w( ̄▽ ̄;)w
おば「それからこのボタンで職員さんが来てくれるしね」
ほう、ほう。(゚ロ゚;
おば「友達もたくさんできたの!」
はぁ〜。(*´◇`*)
もうため息が出てしまいます。すでに何年もここいるようなおばあちゃん。
もう一つ心配だった事。物に囲まれていたのに綺麗なお家に馴染めるの?という疑問も…
おば「物はほとんど置いてきたわ。綺麗になったでしょ〜」
確かに。すごくこざっぱりとした室内。
でもよく見ると…綺麗な床にゴミが落ちていて物も気まぐれに重なり合っている。掃除していると大切そうな書類や飲み忘れの薬などが家具の間からどんどん出てくるし…
着々とおばあちゃん仕様になっている!!v(o ̄∇ ̄o)
老人は環境の変化に弱い。
よく言われることだし実際引越しや家族の都合で生活が激変。
それに対応できない悩みを抱えてしまう方もいます。
でもそんな中でもこうやって自由に軽やかに環境の変化を乗り越えてしまうおばあちゃんを見ると本当にすごいなあと尊敬してしまいます。
おば「戦争さえ起こらなければいいのよ」
と笑うおばあちゃん。
激動の時代を生き抜いてきたおばあちゃん達はやっぱり強くてたくましい。
コメント
最近の施設は凄いですよね(^o^)私の近所にも新しく出来たケアホームがあったので見学に行ったら凄かった。。エレベーターはもちろん、バリアフリーになっていたり、私も住みたくなるような環境でした♪宝物に囲まれて暮らしていたおばあちゃんの話、以前読んだ事があったので知ってる人が出てきてなんだか嬉しくなりました。98歳だったのですね☆元気にスタスタ歩いて出迎えられるなんて、凄いですね!それに、最新設備を使いこなしているなんて素晴らし過ぎます!!私もそのおばあちゃんのような歳のとりかたをしたいです。
『 おば「戦争さえ起こらなければいいのよ」
と笑うおばあちゃん。
激動の時代を生き抜いてきたおばあちゃん達はやっぱり強くてたくましい。』
私もそう思います。心の底から尊敬します。
ますます介護の仕事に興味が出てきました。11月に手術をするので一旦仕事を辞めるのですが、復職するまでの間に介護ヘルパー2級の資格を取りたいなぁと考えています。
なっち〜♪さま
いつもコメントありがとうございます。
とっても励みになり、またブログを書く際の参考にさせていただいています。
以前出てきた利用者さんを覚えていてくださって嬉しいです。これからはおじいちゃんおばあちゃんのその後などをどんどん書いていきたいと思います。
手術をされるとのことでとても心配ですが…
早く回復されることを願っています。
ヘルパー2級の講習は私にとってとても楽しいものでした。
でも割とハードだったのでもし受けられるのであれば、無理されずに頑張ってくださいね。
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