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介護漫画家・國廣幸亜は見た! 愉快な利用者と家族たち

マザー

夜鈴虫の声を聞きました。少しずつ秋の気配を感じられるようになってきましたね(私だけ?)。利用者さんも体力が戻ってきているようでひと安心です。

サービス内容の都合でヘルパー二人で訪問するおじいちゃんがいるのですがこのおじいちゃん、ちょーっと扇風機動かしただけで「角度がちがう!」洗濯物をしまおうとしただけで「そこじゃない!」気に入らないがあると杖をぶんぶん!意見(優しく)をして追い出されたヘルパー数知れず。。。

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そうなるとサービスが出来なくなってしまうため、おじいちゃんを怒らせないよう腫れ物に触るみたいな感じになっています。

先日もおじいちゃんがお腹をこわしていたので

クニ「今日は牛乳買ってくるのやめましょうか」
   ↑(医師よりあまり飲まないよう指示があり)
おじ「いいや、買ってきてくれ」
クニ「だったら小さいサイズのを…」
おじ「じゃあもういい!!!」

kunihiro13.jpg

プンッ!!って……( ̄▽ ̄;)
機嫌の悪い息子に冷たくされるってこんな感じだろうか。
…仕方ないので素直に普通サイズの牛乳を買ってきました。

しかし後日、革命が起こったのです。

私と先輩ヘルパーAさんと二人で訪問した時のこと。
例のごとくわがまま放題のおじいちゃん。
いつもの通りハイハイと言う通りにしようと思っていたら

Aさん「そんなこといっちゃダメでしょ!」

なんとAさん、おじいちゃんにビシッ!と言ってのけたのです。
絶対杖が飛んでくる…いや、今後サービスに入れなくなるかも…と覚悟した時

゚・*:.。.゚・*:.キラキラキラ…゚・*:.。.☆゚・*:.
おじいちゃんの目が輝きを放ったのを私は見逃しませんでした。

Aさん「じゃあ今日は牛乳小さいサイズにするから、いい?」
おじ「ハイッ!!」

おじいちゃん!!()゚ロ゚)」何そのあいさつ習いたての小学生のような元気のいい返事!初めて見たよ、アタシ…。

その後のおじいちゃんはすごかったです。

Aさんの言うことは必ず素直に聞き、何かと「Aさんに聞いてくれ」「これはAさんがしてくれた」あげくAさんを事務所の責任者だと信じ込みAさんにだけは逆らわなくなったのです。

私は思いました。

男の人には怒られたい願望ってあるのかもなあ、と。
優しいことだけ言ってくれるお母さんもいいけど時には思い切り叱られてみたい…厳しくされたい…!!みたいな。。。


よーし、私も!と次に訪問した時

クニ「おじいちゃん、ダメでしょ!」

と言った途端…

杖に手が伸びてました。。。(。_。;))ガクガクガク

よく考えればAさんは仕事も早く厳しさの中にも優しさがあり注意も的確でビシッと言うタイミングも絶妙なのです。

そして何よりおじいちゃんのタイプなのね。(ノ ̄∇ ̄)ノ・:*:・゚

ああ、私はおじいちゃんのタイプにはなれない…。
今後も思春期の息子に押され気味の母親という立ち位置でがんばりたいと思います。


コメント


色々な利用者さんがいるのですね(^v^)杖をブンブンって。。。もし怪我でもしたら大変ですよね!それだけは止めてほしいですね。

Aさんが好みのタイプなら、多少怒られても許せちゃう気持ち、なんとなく分かります。好きな相手になら許容範囲って広くなりますものね☆
もし私が國廣さんの立場だったら。。私でもダメな事はダメって言うでしょうね。『危ない』とか『お医者様に注意されてる』とか理由をきちんと伝えてから『これからは止めてくださいね。』って言うと思います。ただ、それだけだと事務的になってしまうので『おじいさんの事が心配だから』とか『今よりもっと元気に過ごしてもらいたいから』とか、相手を想う気持ちも伝えると思います。人って、自分を大切に想ってくれている人に対して暴力や暴言は吐かないと思います。注意された方は、照れ隠しでつっけんどんな物言いや態度をするかもしれませんが、気持ちが伝わっていれば今までのような態度は控えて下さると思います。色々大変でしょうが、頑張って下さいね♪


投稿者: なっち~♪ | 2010年09月12日 08:51

なっち〜♪さま

う〜ん、すごく優しい対応ですね。
そういう思いは相手にきっと伝わりますよね。
私も相手を思いやる気持ちを忘れずに利用者さんと接していきたいと思います。


投稿者: くにひろ | 2010年09月13日 21:28

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
國廣幸亜
(くにひろ ゆきえ)
1976年5月9日大分県生まれ、愛知県育ち、現在は九州女子。
幼少の頃より漫画家を志す。
1995年上京。会社員をしながら相変わらず漫画家を志し投稿の日々。
1998年講談社 BE・LOVE誌上にて「ささら」でデビュー。
現在ホームヘルパー、介護福祉士などに従事しながら創作活動を続ける。漫画『介護のオシゴト』で介護の世界をユーモアに描く。
著書に『介護のオシゴト』1・2巻『ユキ先生お元気ですか!?』『42.19GO!!~運痴女のフルマラソン挑戦記~』(以上秋田書店刊)、『晴太郎日記~いっしょに歩こう~』(講談社刊)がある。
國廣幸亜の公式ホームページ http://www.geocities.jp/ mitsutamahouse/
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