共に生きる
今日は泣きました…。
「南の虫はでかい」と小さい頃から九州出身の両親に聞かされていた私。
へーそうなんだー。と思ったけどそれは自分に関係の無い世界の話でした。
しかし今夏、九州に上陸した私はついに…利用者さん宅でそれに遭遇してしまったのでした。
風呂掃除をしようとした私の目に飛び込んできたのは
クニ「ぎゃあ〜っ!!」(゚Д゚; |||)
おば「なに?どうした?」
手のひらほどある足の長〜いクモ!!
クモってこんなに大きかったっけ?こんなに足ふさふさしてたっけ???
もう何も喋れなくなって目はウルウル、腕にとりはだ、直立不動でクモを指さすしか術のない私…。( ノД`)
おば「あー、クモね。クモにはお湯だから」
お、お湯!?と私が聞く前に
シャワーで熱湯を出し、クモめがけて思いっきりかけたのです。
そしてクモを排水溝まで追い込み姿が見えなくなっても更に熱湯をかけ続ける。
その一連の動作がなんというか…あまりにも迷いなく堂々としていてもう美しいって言葉すら思い浮かぶほどなのです。
私はそれをボーゼンと眺めるしかなかったのでした。。。
そしてまた後日。今度はおなじみの黒いあれが…
クニ「ぎああああ〜っっ!!!」()|||°ロ°)」
そう、ゴキブリ(つやつやした巨大なやつ)がテーブルを挟んで座っていた私とおばあちゃんの談笑を引き裂くかのように、カサカサカサーッと現れたのです。しかも私の前でピタリと止まった…!!
もうすがるような目でおばあちゃんを見る。
おば「早く!つかまえて!」
え〜っ!! つ、つかまえてって言った今?!
もちろんゴキをつかまえた事なんかない軟弱な私。でも…前回助けてもらったのだから今回はヘルパーとして少しは役に立たないと。
クニ「わ、わかりました!」
震える手で新聞紙を握り締め、意を決しゴキに向かってパーン!!
しかし逃げ腰ヘルパーの攻撃などヤツは全く意に介さない。ちょっと移動しただけで私をあざ笑うかのようにまた止まったのです。
それを見ていたおばあちゃんが
おば「しょうがないねえ」
といったかと思うと
サッ!!
えっ…ゴキが消えた?…いや違うおばあちゃん…
素手でゴキをキャッチ!しっかり握りしめてる〜!!
『キャーッ!キャーッ!キャーッ!』
もう声になりません。
そのままおばあちゃんはゴキを新聞紙にくるみゴミ箱にぽいっと捨ててしまいました。
おば「手でとれば確実なのよ」
ま、まさかそんな方法だったとは…(´ Д `|||)
おば「びくびくしなくていいの。だって虫より人間の方が大きいんだから。虫の方が人間を怖がってんだよー」
小さい頃から虫がいるのが当たり前で生活してきたおばあちゃん。
そんなおばあちゃんのゆるぎない哲学が都会の暮らしに慣れきっていた自分にはとても頼もしく思えたのでした。
おばあちゃんに尊敬の念を抱きつつ、挨拶をして部屋を出ようとすると
おば「今日もありがとう」
と私の手をしっかり握って挨拶してくれました。
こちらこそありがとう!おばあちゃん・*:.。.・゜・(*゚ー゚*)・:.。. :*・゜・
でもその手…さっきゴキを握りつぶした手(洗ってない)だよ〜!!
玄関の外でまたウルウルしてしまう私なのでした。
コメント
なかなかワイルドなおばあさんですね(笑)手のひらサイズの蜘蛛って・・アシタカグモですかね??我が家の裏には畑があるので、ウチにもよく出没しています。アシタカグモなら、ゴキブリを餌にしてくれる益虫なので、大事にしたら良いと思いますよ。基本的に人を襲ったりしませんから(^v^)ゴキブリは私も苦手です。。素手で触った後に握手されたら、私でも泣いちゃいそうです。。後でしっかり手を洗って下さいね♪
それにしても、おばあさんの『今日もありがとう』っていう言葉、凄く嬉しいですね(^v^)自信にもなるし、明日も頑張ろうって気持ちになる♪國廣さんのブログを見て、私もヘルパーさんの資格を取ろうかと検討中なんですよ(^o^)これからも頑張って下さいね☆
●なっち〜♪さま●
あら〜。なっち〜♪さん詳しいですね!すごく勉強になりました。ゴキを退治してくれるんだ。なんだいいヤツじゃん!……っていつか思えたらいいなあ。
このブログで介護の仕事に興味を持ってくださったなんて一番嬉しい言葉です。ありがとうございます。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。