第17回 嚥下障害―介護を助ける、かんたん均整ケア(被介護者向け)
2011年12月14日 09:10
けあサポをご覧の皆さん、こんにちは。
今回は、ものを飲み下しやすくするための均整ケアを紹介します。
食事などの際に、「のどがつかえて、ものが飲み込みにくい」と訴える方がいらっしゃいます。いわゆる「嚥下障害(えんげしょうがい)」がみられる場合、首の筋肉が萎縮していたり食道がねじれていたりしていることがあります。首まわりをやさしく動かしてあげましょう。
★嚥下障害の均整ケア
首の体操のあと、食道を通しやすくするために、胸の上から軽くマッサージすることもお忘れなく。ゆっくりとやさしく、丁寧に、がポイントです。
お年寄りの場合、のどが乾いていることに気がつきにくく、水分不足になっていたりしますので、のどを潤してあげてください。また、ときには、口のなかの病気が関係していることもあります。状態をよく見分けて、かかりつけの医師に相談しましょう。
さて、今年も暮れになりましたが、お正月を迎えると、「お餅をのどにつまらせて…」、なんてニュースを耳にします。そんなときの応急処置として、腕の内側にある「郄門(げきもん)」というツボを刺激する方法があります。
★郄門のツボを刺激する
そのほかに、からだの前後をはさんで胸と背中を同時にたたき、食道や気管支に刺激をあたえるやり方もあります。
★からだの前面、胸をたたく
★からだの後ろ面、背中をたたく
次回からは、介護者によくある「こころの症状」のための均整体操を紹介します。
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