第6回 首筋、肩、腕、背中の痛みやしびれ―介護者によくある「からだ」の症状
けあサポをご覧の皆さん、こんにちは。
今回は、首筋から背中にかけての痛みやしびれを和らげる体操を紹介します。
前回のひざの痛みと同じくらい、このあたりの不快な症状にお悩みの方はいらっしゃると思います。それらの症状には、背骨のゆがみが関係しています。介護の作業中に低い重心をとらず、上半身だけ動かしていると、背骨の上の方が少しずつゆがんでいきます。
いわゆる頸肩腕症候群の痛みやしびれを解消するには、ゆがんた背骨を正しい状態に戻すとよいのですが、その前にまず、骨盤のゆがみやゆるみを調整しておきましょう。
★骨盤を整える体操
足の指や足首を動かすことで骨盤をリセットします。朝起きたらそのまま布団の中でできる簡単な体操ですので、できるだけ毎日行ってください。
立ったままできる体操としては、足のかかとでお尻をトントンたたく「骨盤たたき」があります。ゆるんだ骨盤をリセットしますので、女性で生理痛がある方にもいいですよ。毎日続けると軽くなっていきます。
★骨盤たたき
*体がふらつく場合、手すりや椅子の背もたれなどにつかまるとよい
骨盤を整えたら、今度は背筋を伸ばす体操をしましょう。背骨を構成する胸椎全体のゆがみを解消してくれます。
★背筋を伸ばす体操
仰向けに寝て、両足を伸ばすところから始めます。背筋を意識して行いましょう。
*手の位置を少しずつ変えると、背骨をまんべんなく伸ばすことができる。
首筋や肩が痛むからといって、その部分を揉んだりさすったりしても症状は消えません。不快な症状の根っこにあるのは、背骨のゆがみだと均整では考えます。そして、その土台となる骨盤が正しい状態にないと、いくら背骨を調整しても再びゆがんでしまいます。
このことは、第1回でも少しお話しました( 第1回へはこちらより)。痛みやしびれを感じる前に、背骨と骨盤のゆがみをこまめにリセットすることが大切です。
次回は、眼の疲れ(眼精疲労)を解消する体操を紹介します。
★1日1回にとどめる ★起床時か就寝前が効果的 ★空腹時、満腹時は避ける |
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