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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

さんば

立場
座場
寝場

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◎福祉・介護・看護・医療など「強者」でない人に接する仕事では「相手の立場」への心配りが大切である。 
 しかし「座場」も大事である。介護福祉士が高齢者にたいして話しかけるとき、立ったままよりも相手の目線と同じになるために座るといい。なぜなら目線の高さの違いが「心理的バリア」を生みやすいからだ。飛行機のフライトアテンダント(私はスチュワーデスという響きのほうが好きだが)は、座っているお客さまと目線が同じになるように「腰を低く」して接客する。
 さらに医者や看護師がベッドに横たわる患者に対して、立ったまま回診すれば、目線の高さによる「心理的バリア」をさらに生みやすい。だから患者の「寝場」の心理を体験するといい。 

◎多くの仕事は「立場」「座場」「寝場」という「三場」を配慮したサービスが大事となる。
 しかし、なぜ、目線を合わせることが大事なのだろうか。「目は口ほどにモノをいう」という名言をHM法で思索すればつぎのようになる。
 「目は心ほどにモノをいう」

◎私は「日本初」を大事にしていますが、文字化した人がいるかもしれません。そのときはお知らせください。


コメント


私もサービス業を営む人間として相手の立場に立つことの重要性と相手の立場に立つことが口で言うほど簡単ではないことを日々実感させられます。
相手のニーズ(想い)を引き出す為には、同じ目線で物事を捉え自身も当事者として考えなければならないと考えます。
人の痛みも喜びも自分のこととして考えられるような人間へ成長していきたいと思いました。


投稿者: 森岡 | 2009年03月17日 22:47

格闘技はすべて同じだと思いますが、対峙する相手からどんなことがあっても目を離しません。
目を見ることで相手の体全体の動きが分かり、とっさに反応します。ですからフェイントを入れたりしながら攻撃します。
不思議ですが、目で相手の動き(心)を読むことができます。まさに「目は心ほどにモノをいう」ですね。
どんな場面でも余裕の持てるやさしい目を持ちたいです。


投稿者: iwa | 2009年03月18日 22:17

「腰を低くして」相手に対すれば、相手への尊重を表すことになる。場合が違っても、「情意」、「誠意」、「懇意」の「三意」をもって、相手と接触すれば、「腰を低くする」ことも自然なことになる。目線の高さは、「三場」の所在によるものであり、「三意」の深さによって、左右されるものでもあろう。


投稿者: 中国大連大学 王 国忠 | 2009年03月19日 15:49

立場 座場 寝場が大事だと解りました。特にお医者さんには目線を患者と同じ高さにして欲しいと思います。皆さんも人の顔を上から見てください。普段見ている顔と違って見えませんか?
目は口だけでなく、隠そうと思っている心も現してしまいますね。だから優しい心になる事が大事だと思います。


投稿者: 西川 | 2009年03月21日 07:47

「場」の持つ意味は深いものがあるようですね。ほかにわ文化共和国の活動が活発になったのは、みんなが車座になって語り合う「場」が何よりも大切で、横並びになって自由に論議することをイメージして「場論(バロン)」という概念で、活動して30年近くになるのではないかと年月の経過の早さを感じています。
「場」にいることはお互いが融合されて一つになろうとする感覚がそこの発生してくる感じがいたしますし、存在感を感じます。
知的障害者と寝食を共にしていますと、お互いの立場を認め、それなりに楽しく暮らすには、個人個人が際だつリズム、桜の下で「三場」を考えながら、ラテン系ではサンバのリズムが「のり」がいいですから、自然を楽しまれるのもまた楽しからずやでしょうか。日比野の先生のいつもの楽しい言霊に乾杯です。


投稿者: ほかにわ | 2009年03月23日 14:55

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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