「介護の日」記念日~介護の三間法~
2008年11月10日 09:00
家庭介護は「家庭」で介護する
家族介護は「家族」で介護する
家歴介護は「家歴」で介護する
家庭介護は「家庭」という空間で介護する
家族介護は「家族」という人間で介護する
家歴介護は「家歴」という時間で介護する
でも 現代は専門化と分業化と書類づくり
理想介護は家庭・家族・家歴がそろうこと
◎11月11日の明日は「介護の日」なのでブログ「とんちンカン」も記念に書いた。介護については、これまでのブログ、たとえば「介護の専門性」(6月13日)などもどうぞ。
◎ブログ「とんちンカン」は中央法規出版の「家庭介護」欄に連載しているが、介護に携わる人たちが何気なく使う「家庭介護」という言葉(概念)も、HM法で少し思索(哲学)すると面白い。たとえば私が考案した「三間法(さんまほう)」という「空間の力」「人間の力」「時間の力」で発想すると「介護力」も豊かになるのではないだろうか。「三間法」は認知症高齢者ケアでも大事な方法である。
ひとつの理想でいえば、慣れ親しんだ我が家で、親しい家族とともに、人生最後の時を豊楽美に過ごせればいい。あれれ、昔、どこかで、だれもが、だった話かしら。
コメント
ある程度で言えば、親たちは家族の人に介護をしてもらいたいことでしょうか。それに対して、自分の仕事や自分の子育ておよび同居の不便さなどのために、家族の人は親の介護に困っています。それで、家庭介護は、だんだん今のホームヘルパーが訪問するような居宅介護に変っています。
先生の「介護三間法」は、「理想介護」を実現するための豊かな考案です。
それにしたがって、中国の実情によって、それを実現するためには、
1、住宅が狭いので、家庭介護には必要な同居の空間を解決すべき。
2、夫婦共稼ぎなので、家族介護の必要な「家族」が仕事を辞められる報酬を解決すべき。
3、その二つの条件を満足する上で、親孝行の伝統を継承する教育を理想介護と伴って行えば、家歴介護の時間もあるでしょう。
さきほど(11月11日21:00~)NHKのニュースを見ていたら、「認認介護」の問題を放送していました。
認知症の夫(or妻)を介護していた妻(or夫)も認知症になるという問題です。
悲惨な状況もあるようです。
解説者が「認知症にも住みよいまちづくりを」といっていましたが、それを三間法で解決しようと思うと、「地域で(空間の力)、専門家など多くの人が関わりながら(人間の力)、在宅で住み続けられるようにすること(時間の力)」だと思います。
家庭介護を実現するには法律も考えなくてはと思います。実際は嫁がするのに相続権はなし、夫である長男も他の兄弟と同じ。一生懸命しても足りない部分だけ責められる。夫の理解があればまだいいですけどね。家庭介護が多くなると良いですね。
家庭介護、家族介護、家歴介護は、皆が願っている事ではないでしょうか。
家庭で介護が出来たらと思っても、夫、子供、自分等問題の中での介護に自信が持てなかったりもします。
又、介護される親も、子供に負担をかけたくないという思いもあったりします。
でも、一歩でも良い環境に近づけていけたらと思います。
健康の方でもいいし、病気を持っている方でもいいし、誰でも住み慣れたところを住み続けたいと思っています。だから、要介護者の立場を立って、思って、努力すれば介護の意義はもっともっと溢れられるじゃないかと思います。
乱暴すぎるかも知れませんが、介護は高齢者、支援は障害者とに分類?区分けして、支援という概念を「家庭支援」「家族支援」「家歴支援」に置き換えて考えてみました。一般的に介護は誰しもが通る道筋であるので「多数派」、支援は一部のものに該当するので「少数派」であることに気づきます。
しかし、介護で問題になるのが、徘徊や認知症になった家族を抱えた場合であります。その大変さは同じレベル(立場を超えて)のものになっているようです。
介護保険制度が開始された当初、介護認定審査の段階で、認知症が認められる場合に2ランクのプラスで支給決定を「当面推進したい」という理由で福祉現場が混乱しない賢明な市がありましたが、認知症の高齢者の実態をその市長さんは体験的に理解していた知恵がそこにあったのではないかと思っていました。
筆者はその当時審査委員を拝命していただけにその事を評価していたのでした。
今般障害者自立支援制度の中で障害区分は大きく揺れているが、今回障害程度区分が知的又は精神障害者の方が現場の施設においての状況を7500人の実態を踏まえて、見直され、106項目が190項目に修正するニュースが今朝報道されたが、家庭支援、家族支援、家歴支援とそれぞれ分析集積して考察すれば、混乱はなくなるのであろう。日比野先生の3つの視点からの示唆に富む展開に、ふと感じたのであります。そして、いつも、常に「プラス言葉」に感動致しています。
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