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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

一万年

「一万年」からなにをうかべるだろうか?

地球の歴史? 人類の歴史? 日本の歴史?
『源氏物語』誕生一千年の十倍前のお話?
「一万年」という数字は はるか昔の昔

「一万年」は ある「敬老会」での計算
多数の老人 その家族 医療・介護職員
仮に平均年齢五十歳で二百人なら一万歳

八十五歳の母と参加した楽しい祝賀会で
いま ここに いる人たちで「一万年」
時代を生きてきた人 生きていく人…

「一万年」からなにをうかべるだろうか?

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◎福祉デザインという仕事の関係でご縁のある高齢者福祉施設の「敬老会」にこれまで参加してきたが、今回(9月20日)は、私の母の家族として同席した。娘たちがプレゼントしてくれた真新しい衣服を身につけた母といっしょにご馳走や出し物を楽しみながら、ふと、ある計算を閃いて驚いた。「一万年」という数字にひとり感動し、まわりの光景が違って見える。「お祝いされる人」と「お祝いする人」がそろって「一万年」。歳を重ねることはすごいことであり、生きていることは感動なんだ。「一万年」に乾杯!

◎先週のブログ(「老人の日」と「敬老の日」)のコメントは常連の人だけでなく、はじめての人も何人かいたので、コメント数がひさびさ二桁になった。多くのコメントのおかげで私も新しい発見があり感謝いっぱい。これからも、よろしくお願いします。


コメント


一万年前、人類の寿命は今のチンパンジーよりも短かかったでしょう。当時の人間は、15歳になれば高齢者だったかもしれませんが、今は100歳を超える人もいます。
動物の寿命はなぜ延びなかったのでしょうか。人間のような生活環境と関係性の改善がなかったためだと、私は思います。人間が誰でも百歳を超えることができるなら、生活に必要なハード面以外に、人間関係というソフト面の改善も必要です。今回のブログを読み、そう感じました。


投稿者: 中国大連大学 王 国忠 | 2008年09月22日 12:30

最近は、個が重視される時代になってきた様に思います。   しかし、個は個ではなく人との、つながりがあっての個である様に思います。
ひとり一人の、すばらしい力を、もっともっと発揮して次世代に、つなげて行く事が出来たらと思いました。


投稿者: M.I | 2008年09月22日 21:06

「一万年」と言われて、日本人なら誰でもすぐに
「鶴は千年、亀は万年」を思い浮かぶのではないでしょうか。長寿の象徴として、縁起の良い生き物として、愛されてきました。あやかりたいものですね。

次に思い浮かぶのは、「1万光年」です。宇宙の距離を示す単位であり、光が1年間に進む距離は「1光年」(約9兆5000億km)で、それの「1万年」分の距離が「1万光年」です。ちなみに銀河系の直径は10万光年で、宇宙の広さは、「約1000億光年」で、現在も広がっていると言われています。宇宙はなんて広いのでしょう。そして自分はなんて小さいのだろう。

次は「万年筆」です。たぶん「ずっと長く使えるペン」という意味で和訳をつけたのでしょうが、実際に英語では「fountain pen」と言い、「湧き出る・染み出るペン」という意味なんですがね。

いずれにしても、「一万年」というのは、とても尊く、そして大変な長い時間という事です。人間の一人が「一万年」も生きる事ができませんが、先生が言われたように、200人が集まれば合計一万歳になります。一人では無理でも、200人で一万歳の価値のある知恵・経験・徳があるってすごい事ですね。
「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、200人集まれば「66人分の文殊の知恵」になります。

「一万年」分の貴重な経験と知恵の財産を、次の世代に伝える機会は、核家族化が進む家庭でも、機械化・派遣化・非社員化が進む職場でも減ってきています。「もったいない」と思います。


投稿者: KEN | 2008年09月22日 22:34

私は「一万年」から、人類の進化を考えます。
人間は石器から、現代は高度な文明を築きました。
その時代を生きた人たちそれぞれに「発展すること」の使命が与えられ、楽しみや苦しみを味わいながら、努力が積み重ねられ、現在の恩恵があると思うと、とても感慨深いものがあります。
今を生きる私たちの使命として、「発展」をして次の世代に渡さなければならないと思います。


投稿者: iwa | 2008年09月24日 22:51

私のルーツを1万年遡るとどうなるかしら?
考えると気が遠くなりますね。そして有難く、今の自分を大切に生きなければと思います。
大きな事も皆で力を合わせれば、一人の力は小さくても出来るんでしょうね。


投稿者: 西川 | 2008年09月25日 08:22

KENさんのコメントに合点でした。「鶴は千年 亀万年」この次ぎに来るフレーズが「家の嫁女(よめじょ)は万満年」になるのですが、万=満=寿のイメージになるのでしょうね。
一万光年も科学少年「鉄腕アトムの時代」のイメージでしょうかね。
歌声で言えば、ミッチミラー合唱団と一万人の歌声が昔々の記憶にありますが、今年で50周年を迎える早稲田グリークラブ出身のボニージャックスは、45周年の時国技館で一万人で歌う童謡の集いをしました。私も招待を受け謳って、一万人凄いエネルギーでした。従って一万という数字は永遠の意味もあるのかも知れませんね。
そこで、一万年を再考してみますと、宇宙の単位の一万年、私達の単位はせいぜい百年単位、日比野先生はそこで百人単位の百年で一万年、人が無数の繋がりを持ち続ければ、宇宙的数字も我々の手の届くところに存在する理論になるというわけですかね。ありがとうございました。


投稿者: ほかにわ | 2008年09月25日 08:39

「とんちンカン」、毎週、読ませていただいております。1万年のお話は、感慨深かったです。1万年(地球年齢(歴史)で言うと氷河期の終わりになると思いますが) というとてつもない過去も線から面、立体への概念でとらえると身近に考えられる単位なのかなと思いました。身近に1万年のエネルギーがあると思うと何か、わくわくするものだと不思議な気持ちでした。
これからも、ひらめきの言葉の発信をお願いします。


投稿者: 財津 | 2008年10月02日 11:56

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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